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【バイタルエリアの仕事人】vol.57 デニス・ヒュメット|サッカーはひとつの“言語”。日本への慣れと兄の存在が結果に繋がっている

カテゴリ:Jリーグ

手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

2025年10月30日

相手の嫌な存在であり続けること

日本の環境、サッカーのスタイルに慣れてきたことが好調の要因となっている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 今季、ここまでリーグ戦で7得点(35節終了時点)を記録するなど、異国・日本での挑戦1年目でさっそく本領を発揮している。

 Jリーグのスタイルを身体で理解し、チームメイトとの連係も深まったことでプレーが結果に直結し始めた。相手にとって常に“嫌な存在”でいることを意識し、G大阪の攻撃に新たな風を吹き込んでいるストライカーの活躍には、陰で支える兄の存在があった。

――◆――◆――
 
 最近、コンディションが上がってきて結果に繋がっている理由は、やはり日本でのプレーに慣れてきたことが大きいと思います。違う大陸でのサッカーは初めての挑戦で、最初の数か月はJリーグのサッカーを知るための期間でした。

 夏頃から、チームメイトが私の動き方やプレースタイルを理解してくれるようになり、私もチームメイトのプレーが分かってきました。その相互理解が深まったことで、ようやく自分のプレーを形にできるようになり、パフォーマンスに繋がっていると感じています。

 Jリーグには守備ブロックを固めてくる相手も多いですが、そういう相手を崩すために心がけているのは、とにかく動き続けて「相手にとって嫌な存在」であり続けること。これは以前にも話したことがありますが、常に意識しています。

 たとえ裏への走り出しにボールが出てこなくても、冷静さを保ち、その動きによって味方のためのスペースを作る。そういうマインドセットでプレーしています。

 相手選手の分析については、実はスウェーデンにいる兄がとても詳しいんです。彼が相手チームの試合を分析してくれて、「この選手はこう動く」といった情報を共有してくれます。柏レイソル、鹿島アントラーズ、京都サンガF.C.など、対戦相手に応じて、自分がどうプレーすべきか話し合っています。

 兄はキャリアを通じての良き相談相手で、彼の助言がなければ、今の僕はなかったかもしれない。それくらい大きな存在です。時には厳しい意見も言ってくれますが、公平な立場で僕をサポートしてくれています。
 
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