【育成年代の深層】ロクFCが掲げる普遍の哲学。結果至上の対極を行く”下手な子”ほどピッチに立てる大会とは?

カテゴリ:高校・ユース・その他

手嶋真彦

2016年07月20日

子どもたちの良い手本になるのはアトレティコ・マドリー。浅井はシメオネ監督への共感を隠さない。

成長を遂げたグリエーズマン(左)こそ、A・マドリーの象徴。シメオネ監督(右)への共感を浅井は隠さない。(C)Getty Images

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「まだ育成段階なんですから、怖いもの知らずでいいんです。ボールを取られてもいい、抜かれてもいいから、ビビらないで戦えと。挑戦しなきゃ、道は開けていきませんからね。人生では必ず壁にぶつかります。逃げてしまえば先に進めない。あきらめないで続けていけば、どこかで必ず報われますよ」
 
 結果至上の対極を行く浅井は、教え子の安易なファウルを許さない。「あと1メートルは走らなきゃ追いつかないところで、シャツや手を引っ張れば間に合っちゃう。子どもの先々を考えれば、絶対に良くないはずです」
 
 レアル・マドリーのCBで、勝利のためなら手段を選ばないペペへの評価は辛らつだ。先の欧州チャンピオンズ・リーグ決勝では、あたかも打ちされたかのような演技でレフェリーを欺こうとした。
 
「ちょっと異常ですよ。子どもたちには見せたくないです」
 
 子どもたちの良い手本になるのは、浅井によればアトレティコ・マドリーのサッカーだ。ディエゴ・シメオネ監督への共感を隠さない。
 
「自分の持っているものをすべて出せ。出し切れって、シメオネは言うわけですよ。あれが基本だと思います。(アントワーヌ・)グリエーズマンだって、あれだけのテクニシャンがあれだけ泥臭いプレーをやっていますからね。見習ってほしいです」
 
 選手では岡崎慎司、外国人だとアルゼンチン代表のハビエル・マスチェラーノを浅井は絶賛する。
 
「岡崎はハートが良いですよね。2年前のワールドカップの最優秀選手は、マスチェラーノでしょう。優れているのは、やっぱりここですよ」
 
 そう言いながら、右手で自分の胸を叩いてみせる浅井は、子どもたちにとってはどんな存在なのか。
 
「内心では、この野郎と思っているでしょう(笑)。指導者は嫌われ者になるくらいでちょうどいい。それでもついてきてくれるのが、私の喜びでもあるんです」
 
 翌日は、埼玉県クラブユースの公式戦で、U―14チームが不甲斐なく敗れ去った。戦う姿勢を問題視した浅井は、容赦しなかった。険しい形相で子どもたちを絞り上げた。

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