【前園真聖の視点】元五輪キャプテンが期待する遠藤航の“覚醒”。リオ五輪でひと皮剥けろ!

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2016年07月19日

期待したいのは遠藤。胸に秘める“熱い”部分を表現できるか。

手倉森ジャパンで腕章を託されている遠藤。A代表にも名を連ねる不動のボランチに、前園氏は周囲を鼓舞するような“熱い”言動を期待している。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 だから、後半は攻撃の枚数をさらに増やして勝負に出たかったけど、チームとしては守備のバランスを崩さずに戦うという方向性だった。攻撃の選手、守備の選手、そして西野監督と、いろんな考え方があったなかで、それが当時のベストの選択だったとは思う。
 
 このナイジェリア戦のハーフタイムに、チーム内で衝突があったと伝えられているのは知っている。でも、言い争うようなことは本当になかった。ごく普通のプロとしての意見のぶつけ合いというか、とにかく、みんな自己主張が強かったから。それぞれ確固たる自信を持っていたし、サッカーに懸ける強い想いがあった。
 
 だからこそ、あのチームが今でも語り継がれるほど魅力的で、28年ぶりに五輪の扉を開いて、ブラジルにも勝てたと思っている。
 
 僕はそんなチームのキャプテンを任されていた。ただ、自己主張の強いメンバーたちを、まとめようとは考えていなかった。個々が言いたいことを言うけど、いざ試合になれば、なんだかんだいって、チームのためにひとつになって戦えていたので。
 
 それでずっと結果を出してきていたので、むしろ自分はプレーで見せて、チームを引っ張ることしか頭にはなかった。いくら指示を出しても、プレーが伴っていなければ説得力がない。だから、特別なことはなにもしなかった。
 
 手倉森ジャパンのキャプテンは、遠藤航が務めている。今季から移籍した浦和でレギュラーポジションを掴み、A代表にも選ばれている。コンスタントに自分のプレーができて、ムラがない。キャプテンだからどうというわけではなく、間違いなくチームにとって欠かせない存在ではある。
 
 今後は、オーバーエイジもチームに加わってくるけど、大会中も含めて、遠藤がどうやってチームを束ねていくのか。苦しい時間帯に、どんなひと言を周囲にかけられるか。チームを鼓舞するような行動をとれるのか。そういった点がこれからは大事になってくるかなと考えている。
 
 僕らの時と違って、どちらかというと手倉森ジャパンはおとなしい印象がある。遠藤も淡々とプレーするタイプに見えるけど、でもどこかで、厳しい口調で指示を出したり、胸の内に秘めている“熱い”部分を表現することも、時には必要になってくるのではないだろうか。

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