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「優勝して出ていきたい」ベルギーで異彩を放つ日本代表CBは“3度目の正直”からの5大リーグ行きを狙う! 移籍市場の目玉となる可能性が大【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2025年04月30日

「今シーズンは1年を通じて個人的には全然ダメだった」

壮絶な戦いとなった敵地でのアヤックス戦。町田にとっては復調のきっかけとなったゲームだ。(C)Getty Images

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 今季の残りはわずか4試合。ここまでを町田は「今シーズンは1年を通じて個人的には全然ダメだったんです」と振り返る。

 開幕序盤はクリスチャン・バージェスの負傷もあり、不慣れな3バックシステムの中央でプレーした。「日本代表でも、このポジションでやる可能性もあるからいい経験になる」と思いながらプレーしたが、左CBとしてプレーしてビルドアップや攻撃にもっと絡みたいというのが本音だった。

 特に調子を落としたのは冬だった。ヨーロッパリーグのブラガ戦(1月23日/2-1)では、チームに負傷者が続出したことからウイングバックを任されたが、「守ることしかできませんでした」と苦笑しながらこの試合を振り返る。ブラガ戦で町田は2枚の警告で退場した。

「アヤックス戦(の第2レグ/2月20日/2-1)まで全然調子が良くなく、出られない時期もちょっとあった。アヤックス戦でいいプレーができて、自分としてもパフォーマンスが戻ってきたなという感覚がありました。中2日のアンデルレヒト戦(2-0)もパフォーマンスは悪くなかったし、そこで自分のメンタルを持ち直せた。アヤックス戦でいいプレーができたから、そこからプレーオフに入っても良いパフォーマンスを継続できてます」

 ホームの第1レグ(町田は出場停止)を0-2で落としたものの、敵地ヨハン・クライフ・アレーナの第2レグの90分を2-0で終えて延長戦に突入したが、ひとり少ないアヤックスが驚異の粘りを見せて1点を返し、ユニオンは2-1で勝ったもののEL決勝トーナメント・プレーオフという勝負に負けた。「悔しい。本当に悔しい。こんなに悔しいのはいつ以来だろう。ここ数年で一番悔しい」。死闘を終えた深夜のミックスゾーンで町田はそう唸った。

 しかし、町田は昨季も悔しい思いをしていたはず。なにせ昨季のユニオンはレギュラーシーズンを堂々1位で終えたのに、プレーオフで急失速し、クラブ・ブルージュに逆転優勝を許してしまったのだ。

――アヤックス戦後、「数年ぶりに悔しい思いをした」と言った町田さんですが、家に帰ってから「あれっ!?」と思ったんです。実は昨季も相当に悔しい思いをしたはずですよね?

「いや、去年より一昨年のほうがこたえました。去年はレギュラーシーズンをダントツで終えましたが、プレーオフで開幕から4連敗しちゃった。プレーオフ中にベルギーカップ決勝戦があり、そこで優勝できたので安堵感がありました」

 昨季、ベルギーカップの準決勝、クラブ・ブルージュとの第2レグでチームを救うゴールを決め、さらに決勝のアントワープ戦でもチームを優勝に導く1-0の決勝弾を記録したことからコーキ・カップ(大会の冠名はクロッキー・カップ)と呼ばれるほど、町田の活躍は光った。
 
 一方2季前、プレーオフ最終節。勝てば優勝というシチュエーションでユニオンは終盤まで1-0とリードしていたのに、すでに優勝の芽が潰えていた4位クラブ・ブルージュに89分から立て続けに3ゴールを奪われて1-3で敗れ、ユニオンは3位でシーズンを終えることになった。

「俺らがクラブ・ブルージュに勝てば優勝だったんですよ。で、後半途中まで1-00だったんですけれど、本間至恩(現セレッソ大阪)くんにやられ...」

 クラブ・ブルージュのリザーブチーム「クラブNXT」を主戦場にしていた本間は、前節のヘンク戦で1分間だけプレーしてトップチームデビュー。続く最終節のユニオン戦では88分から出番を得た。すると1分後には同点ゴールを決め、アディショナルタイムにはノア・ラン(現PSV)の勝ち越し弾をアシストし、ユニオンを失望の淵に追い込んだ。

「最後の最後にアルデルワイレルドがゴールを決めて、アントワープがヘンクに2-2で引き分け、彼らにまくられて優勝を逃したんです。それが2年前。あのときが一番優勝に近かった。去年はプレーオフの最初が悪すぎたんでね。一昨年のほうが悔しかったですね」
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