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「日本のほうが環境は断然いい。それでも…」ベルギー残留プレーオフの“ヒリヒリする激戦”で日本人コンビが示す気概と存在感「結果がすべて。やりがいがある」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2025年04月19日

藤井と角田が共演したのは18試合中わずか4試合だけ

肩を組んで撮影に応じてくれた藤井(左)と角田(右)。コルトレイクの守備を支える二枚看板だ。写真:中田徹

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 昨季のコルトレイクは20節終了時点で勝点10しか奪えず、最下位に沈んで「自動降格間違いなし」と言われていた。しかし藤井陽也(名古屋グランパス)と角田涼太朗(横浜F・マリノス→カーディフ)が昨年1月、期限付き移籍で加わると最後の10試合で14勝点を稼いで、最終節で自動降格の最下位から脱出した。続くプレーダウンでも辛うじて生き残り、ロンメルとの入れ替え戦に進出。その戦いは延長戦に突入する激戦となり、2試合合計5-2で1部残留を果たした。
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 とはいえ昨季、藤井と角田が共にピッチに立ったのは18試合中わずか4試合だけだ。それだけふたりとも負傷に苦しんだ昨季終盤戦だった。それでも、ふたりのパフォーマンスとチームへの貢献は高く評価された。藤井は昨季終了後、コルトレイクへの完全移籍を勝ち取り、角田は昨冬、「今年もうちを助けてくれ」と残留請負人として保有元のカーディフからコルトレイクへ再レンタルされた。そして今、彼らはまた『奇跡の残留』を目ざしてプレーダウンを戦っている。

 4月12日、コルトレイクはホームにベールスホットを招いてプレーダウン3戦目を戦った。立ち上がり2分、ロングボールの処理を角田が誤り、コルトレイクは危うく1点を失いかけた。1-1で迎えた43分、相手ストライカーへのパスを読み良く角田がインターセプトしてカウンターの起点になり、FWティエリ・アンブローズのゴールでコルトレイクが2-1と勝ち越すも、その2分後に同点とされ、前半を2-2で終えた。

 後半はコルトレイクがペースを握り続けたが、MFアブデルカハル・カドリの決勝ゴールが決まったのはようやく82分のこと。仲間のゴールセレブレーションに加わることなく、角田は「このまま試合を締めるぞ」と言わんばかりにセンターマーク上で仁王立ちしていた。

「今日は反省点のほうが多い試合でした。(2分の)ファーストプレーがすべてです。前半はチームとしてうまくいかなかった場面が多く、後半はうまく修正して入れました。後半は相手の勢いが落ちて、自分たちのボールを持つことが増えたなかで、守備陣はそれ以上失点しないことができた。あと、なんとか点を取ってくれて良かったです」(角田)
 
 この日、角田のプレーで光ったのはふたつ。ひとつ目は43分、相手ストライカーへのパスを角田がインターセプトし、FWナチョ・フェリが2-1とするゴールにつなげた。会心のパスカットに角田はフェリがゴールを決めると、自陣に残ったまま身体を海老反りにしながらガッツポーズした。

 会心のボールカットだったのでは?

「そうですね。相手の狙いも分かっていたので、そこを潰せば良い攻撃につなげられる」(角田)

 角田の好プレーふたつ目は後半半ば。アンカーのマルコ・イライマハリトラが前線に飛び出したことで、コルトレイクの3バックの前に大きなスペースが生まれ、そこをベールスホットに突かれるシーンがあったが、角田が前に出て潰すことで事なきを得た。
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