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“鹿島の象徴”と評される青木剛という男。内田篤人も「一緒のチームでやれて嬉しかった」

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2016年06月26日

「もっとあいつとプレーしたかった」(小笠原)。

青木(5番)とともに鹿島の黄金期を築いた小笠原(40番)は、去りゆく戦友を「アントラーズを象徴する選手」と称える。写真:徳原隆元

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 2-0で勝利したとはいえ、小笠原は試合内容に満足していなかった。「もっと良い試合をしていれば……」。そんな想いが胸にこみ上げてきた。
 
「長く(試合に)出してあげたかった。もっとあいつとプレーしたかった。長いこと、あいつとはやってきたので。本当に尊敬できる人間であり、選手。あいつが見せてきたものを、みんなで引き継いでいかなければいけない」
 
 先述したとおり、青木は今季、鹿島で難しい状況に置かれていた。それでも、決して投げやりになるようなことはなかった。常に高いモチベーションで練習に励んでいた。
 
「みんな、そういう姿を見ている。自分もそうだけど、若い選手たちは見習わなければいけない。本当に、アントラーズを象徴する選手だと思う」(小笠原)
 
 小笠原に同調するように、青木のことを「鹿島を支えていたと思うし、謙虚で素晴らしい人」と称えるのは、元チームメイトの内田篤人だ。
 
 古巣の大一番に駆けつけた内田はこの日、背番号5のユニホームを身にまとっていた。
 
「そりゃ、着るでしょ。青木さんの最後なんだから。ショップで買おうとしたけど、売り切れでなくて、ショップの方から昔のユニホームをいただきました」
 
 福岡戦の前日練習には飛び入り参加して、最初のふたり組でのアップは青木と組んだ。今季はほとんど試合に絡めていない青木の身を案じて、「監督と話をするんですか」と投げかけてみた。
 
「そうしたら、『いや、自分に力が足りないのは分かっているから、自分が乗り越えるだけだ』って。青木さんらしいな、と。ああいう人と一緒のチームでやれて、すごく嬉しく思った」
 
 内田が明かしたエピソードからも、青木が真摯にサッカーに取り組んできたことが分かる。そんな青木自身、自らは鹿島になにを残してきたと考えているのか。このクラブになにを伝えようとしてここまでやってきたのか。
 

青木の「背番号5」のユニホームを身にまとい、試合を観戦した内田。スタンドからの「青木コール」には、「よく言ってくれた!」とコメント。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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