「この先、負けていけば、この優勝はなんの意味も持たなくなる」。
J1のリーグタイトル奪還を最大のミッションとする今季、まずは第1ステージを制した。それはそれで喜ばしいことと受け止めてはいるが、まだなにも勝ち得ていないことを十分に理解している。
「多くのサポーターの方に来ていただいたなかで、優勝を決められて嬉しく思いますけど、まだファーストステージを獲っただけ。本当の意味でのタイトルとは言えない。この先も勝っていくことが、本当のタイトルにつながっていく。満足することなく、これからも勝ち続けていけるように頑張りたい」
ステージ制覇はひとつの成果ではある。しかし、“本当のタイトル”ではないと言う。それだけに、喜びも半分といったところか。「この先、負けていけば、この優勝はなんの意味も持たなくなる」と、小笠原満男は早くも危機感を口にする。
鹿島で幾多もの栄冠を手にしてきた。タイトルの重みを、最上の喜びを、誰よりも知っている。だからこそ、その言葉には説得力がある。
「本当のJリーグの優勝のタイトルは、こんなもんじゃない。ここで満足しちゃダメ。本当の意味でのタイトル、喜びを味わえるように」
視線はすでにこれから先の戦いに向けられている。「一週間後、すぐ試合がある。そこに向かっていきたい」と、立ち止まるつもりはない。それは、チームの戦いぶりには到底、満足できるレベルにないからでもある。
川崎とのデッドヒートを繰り広げるなか、相手のことは気にしていなかった。それよりも「自分たちがどれだけ勝てたか。どういう試合ができていたのか」に集中した。
最後は6連勝を飾り、最終節を前に川崎を抜いて首位に立って、そのままフィニッシュ。貫禄の勝負強さを見せつけたが、もしかしたら不安のほうが大きかったのかもしれない。
「ここ最近、90分間を通じて、良い試合をできているかと言ったら、そうじゃない。年間で勝っていくには、もっと内容を良くしていかないと、この先、勝っていけないと思う」
序盤はなかなかリズムが掴めなかった今節の福岡戦だけでなく、前半にリードを許した前節の神戸戦、さらにその前の浦和戦も「前半は押し込まれる展開」(石井正忠監督)と、試合に入り方に難を残しているのは、ひとつの課題である。
小笠原自身、「良くない時間帯が続いているし、失点してもおかしくないシーンもある」と認めている。
チームとして修正しなければいけない点は少なくない。もっとも、内容に課題を抱えているからこそ、見えてくる強さもあるようだ。
「多くのサポーターの方に来ていただいたなかで、優勝を決められて嬉しく思いますけど、まだファーストステージを獲っただけ。本当の意味でのタイトルとは言えない。この先も勝っていくことが、本当のタイトルにつながっていく。満足することなく、これからも勝ち続けていけるように頑張りたい」
ステージ制覇はひとつの成果ではある。しかし、“本当のタイトル”ではないと言う。それだけに、喜びも半分といったところか。「この先、負けていけば、この優勝はなんの意味も持たなくなる」と、小笠原満男は早くも危機感を口にする。
鹿島で幾多もの栄冠を手にしてきた。タイトルの重みを、最上の喜びを、誰よりも知っている。だからこそ、その言葉には説得力がある。
「本当のJリーグの優勝のタイトルは、こんなもんじゃない。ここで満足しちゃダメ。本当の意味でのタイトル、喜びを味わえるように」
視線はすでにこれから先の戦いに向けられている。「一週間後、すぐ試合がある。そこに向かっていきたい」と、立ち止まるつもりはない。それは、チームの戦いぶりには到底、満足できるレベルにないからでもある。
川崎とのデッドヒートを繰り広げるなか、相手のことは気にしていなかった。それよりも「自分たちがどれだけ勝てたか。どういう試合ができていたのか」に集中した。
最後は6連勝を飾り、最終節を前に川崎を抜いて首位に立って、そのままフィニッシュ。貫禄の勝負強さを見せつけたが、もしかしたら不安のほうが大きかったのかもしれない。
「ここ最近、90分間を通じて、良い試合をできているかと言ったら、そうじゃない。年間で勝っていくには、もっと内容を良くしていかないと、この先、勝っていけないと思う」
序盤はなかなかリズムが掴めなかった今節の福岡戦だけでなく、前半にリードを許した前節の神戸戦、さらにその前の浦和戦も「前半は押し込まれる展開」(石井正忠監督)と、試合に入り方に難を残しているのは、ひとつの課題である。
小笠原自身、「良くない時間帯が続いているし、失点してもおかしくないシーンもある」と認めている。
チームとして修正しなければいけない点は少なくない。もっとも、内容に課題を抱えているからこそ、見えてくる強さもあるようだ。