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新生・川崎で長谷部茂利監督が目指すスタイルとは。「オーソドックス」「人は心で動く」好スタートの背景に浮かび上がる指導論【インタビュー】

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2025年02月19日

「人は心で動く」

選手たちとコミュニケーションを取りながら指揮。一体感を高めている。(C)SOCCER DIGEST

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 一方で川崎は対戦相手として常に分析をしてきたチームである。そこで得たイメージを持ちながらの就任となった。

「ボールを止める・蹴るの技術は、やはり高いと感じました。ただ、少し静かだなという印象はありましたね」

 静か。その言葉を聞くと、盛り上げるための声が足りなかったり、活気が薄れていることを想像しがちだが、長谷部監督が求めるのは、個々の意識の高さである。キャプテン(インタビューの後に2年連続で脇坂泰斗が就任)の話題になった際の答えも印象的だった。

「キャプテンに(盛り上げ役など)そんなことは求めていません。キャプテンはチームをまとめる、そして勝利に導くようなプレー、言動をしてくれたらそれで十分です。

 盛り上げるなんて、そもそもそういう役目がないほうが良いですね。何のために何を盛り上げるのか。選手には自分自身を盛り上げてもらいたい。モチベーションとは誰のためにあるのか。個々の意識ということですね」
 言葉はやや強いが、それは選手を突き放すわけではなく、寄り添い、ともに歩んでいく、指揮官の信条と通じる部分がある。選手たちの表情を見極め、的確に言葉をかける。長い指導者生活のなかで行き着いた考えがあるという。

「自分の中ではもう答えは出ていて、人は心で動くと思っています。

 だから心ここにあらずの方とは、なかなか一緒に仕事はできませんが、物事が上手くいかなかったとしても、心が向いていれば、心がそこにあれば、絶対に好転すると信じています。

 私自身もそうあり続けたいですし、つながりや絆などが強固になれば、良いものを更に良いものに、面白いようにパスがつながって得点が生まれるプレーも見せることができるはずです。だからこそ、ミスをしてしまったことを、自分のことのようにカバーしてくれる、救ってくれるようなチームを作っていきたいです」
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