【岩本輝雄のオタクも納得!】車屋の献身的な姿勢に見るフロンターレの盤石の強さ

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2016年06月13日

スピードがあり、身体もタフで、前に付けるパスも上手い。

負傷離脱する時期もあったが、11節・柏戦からは5試合連続フル出場中の車屋(20番)。その献身的な振る舞いが暫定首位に大きく貢献している。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 スコアこそ2-0だったとはいえ、フロンターレは後半、劣勢の時間帯もあった。こうした均衡した試合展開のなかでは、サイドの選手の安定感はすごく大事になってくるものだ。特に、フロンターレのようにパス回しが得意なチームにおいて、中でボールがスムーズに回らない時には、一旦、外に逃がしたり、後ろに下げてやり直す必要がある。
 
 そうしたシチュエーションで、SBがもたついたり、イージーなミスをしてボールを失うようだと、チーム全体のリズムがおかしくなり、結果的にそれが勝敗に響いてくるようになる。
 
 その点でも、車屋への信頼感は揺るぎなかったと思う。能力的には、彼はスピードがあって、身体もタフだし、前に付けるパスも上手い。DFとしての守備力は申し分なく、攻守のバランス感覚にも優れている。基本的なスペックはリーグの中で高いほうだと思うし、日本代表候補に選出されるのも納得だ。
 
 そんな選手が、黒子役をいとわず、献身的な姿勢でチームを下支えする。車屋のパフォーマンスは、シーズンを通した戦いを見据えても、フロンターレの命運を左右するのではないだろうか。
 
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