ボスニア戦でシュート0本の悲劇。岡崎にゴール量産を求めるなら守備から解放すべきだ!

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2016年06月09日

守備に走り回って肩で息をしていた9番の姿を見ると…。

デンマーク戦も含めキリンカップで4ゴールのジュリッチ。日本をパニックに陥れたストライカーだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 ボスニア・ヘルツェゴビナのフィジカルに阻まれたという点では、岡崎は餌食になっていた。潰れ役にこそなっていたが、シュートに行くシーンは皆無。完全に抑えられていた。
 
 ブルガリア戦を含めて気になったのは、岡崎の守りへの高すぎる意識。ハリルホジッチ監督が岡崎に代表戦でゴール量産を求めるなら、守備から解放すべきだ。ディフェンスに走り回って肩で息をしていた9番の姿を見ると、どうしてもそうした結論に行き着いてしまう。
 
 もちろん、戦術上の役割はある。ただ、キリンカップでの岡崎のパフォーマンスを見るかぎり、守備が攻撃を上回っているように映るのだ。
 
 レスターのように、セカンドストライカー的な岡崎が守備に回り、最前線にはヴァ―ディーが控えるようなシステムならまだしも、ハリルジャパンで岡崎が担っているのは3トップの真ん中である。そのシステムで岡崎が守備に力を注ぎすぎると、攻撃が停滞してしまうのは必然だろう。
 
 ボスニア・ヘルツェゴビナのCF・ジュリッチは、デンマークとの準決勝も含めて全4得点。ゴールという結果こそすべて──。ストライカーはこうあるべきだという見本を示されたからこそ、岡崎もジュリッチの活躍を認めざるを得なかったのだろう。
 
 

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