「世界で勝つために日本代表に必要なFWは?」中村俊輔に聞いてみた

カテゴリ:日本代表

藤井雅彦

2016年06月09日

ゴールの形がある選手は、「出し手としてもゴールのイメージを作りやすい」。

様々なゴールパターンを持つFWが理想的。中村が名前を挙げた高原(写真)のようなタイプのFWが、日本代表には求められている。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 その持論に従って言えば、Jリーグで活躍している選手が必ずしも世界レベルで結果を残せるとは限らない。日本人CBのレベルアップも重要な要素で、イタリアでは屈強CBを相手にFWが腕を磨く様子を目の当たりにしてきた。
 
 日本人FWもそれぞれが武器を持っている。そのなかで、中村はかつてチームメートとして戦ったひとりの選手の名を挙げた。
 
「今は真っ先に岡崎の名前だろうけど、それ以前に欧州リーグでしっかり結果を残していた選手といえばタカ(高原直泰)」
 
 磐田で圧倒的な得点力を示して得点王に輝き、ブンデスリーガ1部のハンブルガーやフランクフルトでも結果を残したストライカーは、どの点が優れていたのか。
 
「タカはとにかくゴールの形がたくさんある。ヘディングひとつ取っても、ファーサイドに入れば高さがあるし、ニアサイドに入って泥臭くねじ込むプレーもできる。ボレーシュートは左右両足遜色なくミートが上手い。そういう選手は出し手としてもゴールのイメージを作りやすい」
 
 豊富なシュートパターンでゴールを量産してきた高原は、局面における戦いで相手CBに勝ってきた。対峙するDFをいかにして上回るか。日本人FWが、ひいては日本代表が世界で戦うための最重要課題かもしれない。

取材・文:藤井雅彦(ジャーナリスト)

6月9日発売号のサッカーダイジェストは、「ヤングガンズ100」を特集。リオ五輪、ワールドカップアジア予選に向けて注目すべきヤングプレーヤーは? 92~99年生まれの選手を対象に100人ピックアップしました。インタビューでは、柏の伊東選手、浦和の関根選手が登場。またU-23日本代表企画では登録メンバー18人を大予想し、オーバーエイジ選考の近況に迫ります。クラブダイジェストでは、J3で好調の相模原を取り上げています。

画像を見る

【関連記事】
「世界で勝つために日本代表に必要なFWは?」中村憲剛に聞いてみた
【中村憲剛の欧州サッカー観戦記】EURO2016の注目ポイントと楽しみ方!
【韓国メディアの視点】一喜一憂の6月Aマッチ。惨敗で「日本人になりたい…」が、金星で「韓国>>>日本」に
【ドイツ発移籍情報】清武のセビージャ移籍で古巣に恩恵。細貝の浦和復帰、宇佐美の再挑戦は…
リオ五輪代表にオーバーエイジは必要か?本田、長友、香川ら北京五輪世代に見る功罪
ボスニア戦でシュート0本の悲劇。岡崎にゴール量産を求めるなら守備から解放すべきだ!
号泣の浅野よ、なぜ“あそこ”で打たなかった。「パスを選択して後悔。消極的な部分が出た」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ