【ミドルサード|球際を完全に支配されるなか、遠藤の出来には指揮官も満足】
ミドルサードは身長198センチのCFジュリッチのポストプレーを基点に攻撃を仕掛けてくるボスニアHGに対し、ボールの奪いどころを定め切れず、簡単にロングボールを入れさせてしまった。岡崎は「相手CF(ジュリッチ)のフィジカルの強さが自分たちを混乱させた」と機能不全に陥っていたことを認める。フィジカルの差に加え、そのわずかな心の迷いが、フィフティ・フィフティ(50/50)のボールでもボスニアHGに「7、8割拾われた」(長谷部)要因だろう。
肉弾戦において、意地を見せたのが後半から出場した遠藤だ。「遠藤を出してデュエルでパワーをもたらそうとした」というハリルホジッチ監督の意図に応えるべく、自身よりも10センチ以上大きい相手に球際で勝負を挑み、相手を弾き飛ばすシーンもあった。ボールホルダーへの寄せが甘くなり、失点を招いたブルガリア戦の反省をすぐに実践したことに、指揮官も「遠藤の入り方には満足している」と賛辞を送る。ボスニアHG戦の強度を保てれば、試合終盤にリードを守り切るオプションとしても見込めるだろう。
2試合連続で先発出場した柏木の評価は厳しくならざるを得ない。たしかに、ブルガリア戦ほどではないにしても、宇佐美が左サイドで果敢に仕掛けていた前半、レフティならではのボール捌きで陰ながらリズムを生んでいた。ただ、球際の「デュエル」に目を移すと、ボスニアHGのような屈強な相手には、柏木はあまりに分が悪い。この日に限っては前へのプレッシャーがハマる場面も少なく、改めて守備面の不安が浮き彫りになってしまった。
最終予選で当たるオーストラリアは、フィジカルの強さを武器とするチームだ。前線へロングボールを入れてくる戦術もボスニアHGと似通う部分があり、同様の試合展開になる可能性があるだけに、チームとしてどう対処するか、明確なプランニングが急務だ。
肉弾戦において、意地を見せたのが後半から出場した遠藤だ。「遠藤を出してデュエルでパワーをもたらそうとした」というハリルホジッチ監督の意図に応えるべく、自身よりも10センチ以上大きい相手に球際で勝負を挑み、相手を弾き飛ばすシーンもあった。ボールホルダーへの寄せが甘くなり、失点を招いたブルガリア戦の反省をすぐに実践したことに、指揮官も「遠藤の入り方には満足している」と賛辞を送る。ボスニアHG戦の強度を保てれば、試合終盤にリードを守り切るオプションとしても見込めるだろう。
2試合連続で先発出場した柏木の評価は厳しくならざるを得ない。たしかに、ブルガリア戦ほどではないにしても、宇佐美が左サイドで果敢に仕掛けていた前半、レフティならではのボール捌きで陰ながらリズムを生んでいた。ただ、球際の「デュエル」に目を移すと、ボスニアHGのような屈強な相手には、柏木はあまりに分が悪い。この日に限っては前へのプレッシャーがハマる場面も少なく、改めて守備面の不安が浮き彫りになってしまった。
最終予選で当たるオーストラリアは、フィジカルの強さを武器とするチームだ。前線へロングボールを入れてくる戦術もボスニアHGと似通う部分があり、同様の試合展開になる可能性があるだけに、チームとしてどう対処するか、明確なプランニングが急務だ。