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【検証 日本代表】光明は宇佐美の仕掛けと遠藤のデュエル。一方で、吉田はディフェンスリーダー失格!?

カテゴリ:日本代表

小田智史(サッカーダイジェスト)

2016年06月08日

【ディフェンディングサード|守備の柱・吉田がミスを連発。2試合で4失点では……】

吉田(22番)と森重の両CBは、ジュリッチを中心とするボスニアHGの迫力ある攻撃を撥ね返し切れず。特に、吉田の不安定さが目に付いた。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 ブルガリア戦に続き、2失点を喫した守備陣は不安定だった。特に両CBは、巨漢ジュリッチのパワーに押し込まれ、起点を作らせてしまった。サイズや力で劣るのであれば、本来はスピードや連動した守備で対抗しなければならない。しかし、相手の主戦場に引きずり込まれ、「相手の中でサッカーをしている」(森重)展開となったのが響いた。
 
 加えて、失点の内容も良くない。先制点を奪った直後に同点弾を決められ、2失点目も交代選手が入って生まれた一瞬の隙を突かれて喫したもの。ゲームの流れ的に「締めるべきところ」(吉田)であり、得点後の失点はブルガリア戦の反省点でもあっただけに、「同じことを繰り返してしまった」と吉田は悔しさを滲ませた。
 
 個に言及するならば、吉田のとりわけ守備面のパフォーマンスは最終予選に向けて大きな懸念材料だ。ビルドアップ面のレベルアップも必要だが、あっさりと1対1でかわされ、危険な位置でファウルを犯した守備は看過できない。ディフェンスリーダーとしては信頼を落とす内容だった。
 
 左SBの長友にしても、2失点目の際にステバノビッチの切り返しに付いて行けず、簡単にゴール前へのスルーパスを許している。その直後に、これまでCBとして起用してきた槙野を左SBで試した采配を見ても、ハリルホジッチ監督が守備の出来に満足していないのは明らかだ。
 
 組織で守るのが日本のスタイルとはいえ、それも1対1(個々の対応)で一定の水準を保つのが大前提の話。前述した得点後や交代後などの気の緩みは、世界は見逃してくれない。本田が「負けたことが収穫。僕は良い時期に負けたと思う」とコメントしたように、最終予選前に“膿”を出せたことをポジティブに捉えて前に進むしかない。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
 
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