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【EURO2016開催地を巡る旅】第6回:ニースとアリアンツ・リビエラ「ゴージャスなコートダジュール、鷲の巣村と花の香りへ」

カテゴリ:連載・コラム

結城麻里

2016年05月12日

憂いを忘れる紺碧の海と空、美味しい料理、そして美術館…。

心地良いひと時を約束する紺碧の海と美しい広大な海岸。ただ、観光客目当てのスリなどが多いようなので、行かれる方はご注意を! (C) REUTERS/AFLO

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 さあ、いよいよ観光です! ニースに着いて真っ先に行くべきは、やはり海岸にヤシの木が並ぶ「プロムナード・デ・ザングレ」(英国人の散歩道)でしょう。早くから英国の貴族や富豪が陽光を求めてやって来たことから、この名が付いています。
 
 超高級ホテルや豪華私邸は外から眺めるしかありませんが、地中海に沿ったこの散歩道とビーチは幸いみんなのもの。水着を持って出かけましょう!
 
 浜辺のカフェで寛ぐのも良し、白い小石の上に寝そべっても良し。足を海に浸すだけでも、気持ちが和みます。憂いを忘れ、紺碧の地中海と眩しい太陽を心ゆくまで満喫してください。
 
 この散歩道を東へ歩けば、花市が立つ地区に出、やがて「シャトー」(城)と呼ばれる丘に登れます。アンティーブまで続く美しい「ベ・デ・ザンジュ」(天使の湾)と、素晴しいニースの全景が見渡せるはずです。
 
 また、丘の下には昔の猟師町を思い出させる庶民的な旧市街が広がり、ここを散策すれば、ありとあらゆるレストランやバーが楽しめます。
 
 生粋のニース生まれで、地元紙『ニース・マタン』のフットボール担当、ウィリアム・アンベルセ記者が推薦するのは、「Le Gésu(ル・ジェズュ)」。旧市街の真ん中にあり、ニースならではの地元料理にありつけます。
 
 同記者はまた、こんな貴重なアドバイスもしてくれました。
 
「旧市街の店の営業時間は23時ぐらいまで。だから夜の試合後に食事をとるなら、プロムナード・デ・ザングレの内側にある歩行者天国、マセナ通りに行くといいよ。午前1時まで開いているピザレストランがあってね、僕たち記者も試合後は、ここで食べるんだ」
 
 その名は「La Pizza Cresci(ラ・ピッザ・クレシー)」。評判もなかなかの専門店です。スタジアムから遠いだけに、急いで戻りましょう!
 
 ちなみに、夜中は無理ですが、高級料理を堪能してみたいなら、「La Petite Maison(ラ・プティット・メゾン)」が有名だそうです。噂では、ニコラ・サルコジ元大統領やニース市長、そしてエルトン・ジョンやブラッド・ピットなども姿も見られるとか。クオリティーは抜群のようです。
 
 ところで、フランスに詳しい方なら、「サラド・ニソワーズ」(ニース風サラダ)をご存じですね。どこでも食べられる料理ですが、本場はここ。カフェのテラスでの昼食にオススメです。
 
 これは、グリーンサラダの上に、ポワヴロン(大型ピーマン)やキュウリ、タマネギ、トマト、ゆでジャガイモやインゲン、ゆで卵、ニースオリーヴ、ほぐしたツナとアンチョビなどを盛ったものです。
 
 食事としての一品なので、ヘルシーなのにお腹もいっぱいに。もちろんパンは無料です。暑い日は、冷えたロゼワインで召し上がれ!
 
 そして芸術好きなら、シャガール美術館、マチス美術館が必見。電車で20分ほどのアンティーブには、ピカソ美術館もあります。風光明媚なこの一帯は、画家たちが大好きだった場所でもあるのです。
 
 また、残念ながら時期は春先ですが、ニースはカルナヴァル(祭り)でも有名。1年がかりで密かに制作される巨大でユーモラスな張りぼてが大行進することで知られ、「花合戦」という優雅な催しも行なわれます。
 
 ニース選りすぐりの美女たちが、巨大な花神輿の上から花を振り投げて進むのです。花の香りが、ニース中に漂う瞬間です。

著名人が頻繁に訪れるという「ラ・プティット・メゾン」。小じんまりとした店内だが、出される料理はどれも絶品! (C) REUTERS/AFLO

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芸術好きでなくても、世界の天才が残した作品からは多くのものを感じられるだろう。写真はマチス美術館。 (C) REUTERS/AFLO

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