モウリーニョ・チェルシーに立ちはだかった“鬼門の3年目”。

モウリーニョ政権が3年目を迎えたことで、チーム内には怠慢ムードが生まれ、それを最後まで解消できずに終わったチェルシー。コンテを迎え入れる来シーズンは再出発を期する。(C) Getty Images
――昨シーズンの王者チェルシーの大不振は、今シーズンのプレミアリーグの大きなトピックスでした。
編集部K:ジョゼ・モウリーニョにとってはまさに“鬼門の3年目”だったよね。周囲からも色々と言われて、開幕前からチームに身が入ってなかったのは明らかだった。
編集部H:チェルシーでの第1次政権時代(04年~07年)もそうでしたけど、常にハイテンションを求めるモウリーニョは3年目で失敗するイメージがあります。
編集部N:あえてコンフリクト(紛争・トラブル)を起こして、外に敵を作ってチームを結束させるのがモウリーニョの常套手段。それで選手は精神的に疲弊するって言われているよね。
編集部H:それと若手も起用しないですよね。ルベン・ロフタス=チークとか、ちょっと前のケビン・デ・ブルイネみたいな有望株を、ほとんど使わない。チームにフレッシュさが足りなかった印象があります。
編集部K:あとは、苦しい時にチームを叱咤激励できるリーダーシップ取れる選手がいなかった。ジョン・テリーもベンチを温める試合があったし、ピッチ上でチームに活力を入れられる選手がいなかった。セスク・ファブレガスやネマニャ・マティッチ、ジエゴ・コスタはそのタイプじゃないしね。エデン・アザールとか主力の大半がモウリーニョの顔色を窺いながらやっていたように見えたな。
編集部N:12月にフース・ヒディングに監督が代わってからも、11勝7分け2敗と完全には復調できず37節を終えて9位。それが来シーズン、アントニオ・コンテを新監督に迎えてどうなるか。イタリア人指揮官のお手並み拝見ってところかな。
編集部K:ジョゼ・モウリーニョにとってはまさに“鬼門の3年目”だったよね。周囲からも色々と言われて、開幕前からチームに身が入ってなかったのは明らかだった。
編集部H:チェルシーでの第1次政権時代(04年~07年)もそうでしたけど、常にハイテンションを求めるモウリーニョは3年目で失敗するイメージがあります。
編集部N:あえてコンフリクト(紛争・トラブル)を起こして、外に敵を作ってチームを結束させるのがモウリーニョの常套手段。それで選手は精神的に疲弊するって言われているよね。
編集部H:それと若手も起用しないですよね。ルベン・ロフタス=チークとか、ちょっと前のケビン・デ・ブルイネみたいな有望株を、ほとんど使わない。チームにフレッシュさが足りなかった印象があります。
編集部K:あとは、苦しい時にチームを叱咤激励できるリーダーシップ取れる選手がいなかった。ジョン・テリーもベンチを温める試合があったし、ピッチ上でチームに活力を入れられる選手がいなかった。セスク・ファブレガスやネマニャ・マティッチ、ジエゴ・コスタはそのタイプじゃないしね。エデン・アザールとか主力の大半がモウリーニョの顔色を窺いながらやっていたように見えたな。
編集部N:12月にフース・ヒディングに監督が代わってからも、11勝7分け2敗と完全には復調できず37節を終えて9位。それが来シーズン、アントニオ・コンテを新監督に迎えてどうなるか。イタリア人指揮官のお手並み拝見ってところかな。
――では、マンチェスター・シティはどうでしょう?
編集部N:ずっと低調で大勝する試合もあれば、取りこぼす試合もあって、チームの波が激しかった。
編集部K:常に怪我人がいたよね?
編集部H:ヴァンサン・コンパニが故障を繰り返していたのは手痛かったですね。
編集部N:そうだね。ニコラス・オタメンディとエリアキム・マンガラは、コンパニと組めば安定するけど、頼りの主将がいなくなっていざコンビを組むと途端に脆くなる。マルティン・デミチェリスも年齢的な衰えからミスが目立ってたから、コンパニの不在は本当に痛かった。
編集部K:あとはレスター、トッテナム、アーセナルとかの大一番で負けているのも見逃せないよ。優勝したシーズンはそういうビッグゲームをモノにしていた。
編集部H:そうですね。結局、攻撃陣も前半戦で好調だったデ・ブルイネ、ダビド・シルバ、ラヒーム・スターリングが故障離脱でチームが安定しなくて、プレミアリーグの優勝戦線から離脱。だからシーズン途中からは、チャンピオンズ・リーグに意識をシフトしてたようにも見受けられましたよね。
編集部N:キャプテンのコンパニが抜けて、さらに主力も安定しなかったからチームのメンタルがバラバラになっていた印象。そこでチームを統率しきれなかったマヌエル・ペレグリーニ監督の限界を見た気がする。
――来シーズンからジョゼップ・グアルディオラを新監督に迎えると発表したのは、2月1日でした。これはチームにどんな影響を与えたと思いますか?
編集部N:う~ん、秋頃からずっとメディアやファンがグアルディオラ招聘で騒いでいたから、それを決着させるために発表したけど、良い方向に向かったとは思えない。
編集部K:CLは史上初のベスト4に進出したけど、大事なところでペレグリーニ監督が良くも悪くも「モチベーション」のコントロールができなかったね。
編集部N:ずっと低調で大勝する試合もあれば、取りこぼす試合もあって、チームの波が激しかった。
編集部K:常に怪我人がいたよね?
編集部H:ヴァンサン・コンパニが故障を繰り返していたのは手痛かったですね。
編集部N:そうだね。ニコラス・オタメンディとエリアキム・マンガラは、コンパニと組めば安定するけど、頼りの主将がいなくなっていざコンビを組むと途端に脆くなる。マルティン・デミチェリスも年齢的な衰えからミスが目立ってたから、コンパニの不在は本当に痛かった。
編集部K:あとはレスター、トッテナム、アーセナルとかの大一番で負けているのも見逃せないよ。優勝したシーズンはそういうビッグゲームをモノにしていた。
編集部H:そうですね。結局、攻撃陣も前半戦で好調だったデ・ブルイネ、ダビド・シルバ、ラヒーム・スターリングが故障離脱でチームが安定しなくて、プレミアリーグの優勝戦線から離脱。だからシーズン途中からは、チャンピオンズ・リーグに意識をシフトしてたようにも見受けられましたよね。
編集部N:キャプテンのコンパニが抜けて、さらに主力も安定しなかったからチームのメンタルがバラバラになっていた印象。そこでチームを統率しきれなかったマヌエル・ペレグリーニ監督の限界を見た気がする。
――来シーズンからジョゼップ・グアルディオラを新監督に迎えると発表したのは、2月1日でした。これはチームにどんな影響を与えたと思いますか?
編集部N:う~ん、秋頃からずっとメディアやファンがグアルディオラ招聘で騒いでいたから、それを決着させるために発表したけど、良い方向に向かったとは思えない。
編集部K:CLは史上初のベスト4に進出したけど、大事なところでペレグリーニ監督が良くも悪くも「モチベーション」のコントロールができなかったね。