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【バイエルン番記者】4月の“主役”はビダル。かつてのエッフェンベルクのような「真のリーダー」へ――

カテゴリ:連載・コラム

パトリック・シュトラッサー

2016年04月21日

指揮官はこう釘を刺す。「アルトゥーロをあまり褒め過ぎないように」

旺盛な闘争心がマイナスに作用することも。ラフプレーを繰り返したシュツットガルト戦(29節)では前半途中で交代を命じられた。(C)Getty Images

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 バイエルンでは主にアンカーでプレー。昨シーズンまで絶対的なレギュラーだったシャビ・アロンソから定位置を奪ってみせた。本人も充実ぶりを肌で感じているようだ。

「今がシーズンで最高のときだ。目標の3冠を達成するために、毎日ハードワークしているよ」

 なかでも最大の目標が、ビッグイヤーの獲得だ。昨シーズンのCL決勝では惜しくもバルセロナに敗れた。目前で欧州制覇を逃したその悔しさが、彼の闘争心を駆り立てている。

 ただし、旺盛なその闘争心がマイナスに作用することもある。ブンデスリーガ29節のシュツットガルト戦ではイエローカードを食らい、その後も危険なファウルを繰り返したため、わずか27分で交代を命じられた。

 3-0で勝利したシャルケ戦の後、ジョゼップ・グアルディオラ監督からは「少し控えめにしたほうがいい」と忠告を受けた。そして、スペイン人指揮官はメディアに対しても冗談まじりにこう釘を刺した。「アルトゥーロをあまり褒め過ぎないように」と。

文:パトリック・シュトラッサー(アーベントツァイトゥング紙)
翻訳:円賀貴子

【著者プロフィール】
Patrick STRASSER(パトリック・シュトラッサー)/1975年ミュンヘン生まれ。10歳の時からバイエルンのホームゲームに通っていた筋金入りで、1998年に『アーベントツァイトゥング』紙の記者になり、2003年からバイエルンの番記者を務める。2010年に上梓した『ヘーネス、ここにあり!』、2012年の『まるで違う人間のように』(シャルケの元マネジャー、ルディ・アッサウアーの自伝)がともにベストセラーに。
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