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【甲府】ラモス瑠偉に次ぐ、日本人2位の年長記録。35歳6か月でJ1初ゴールを挙げた津田琢磨の「真似できない」キャリアとは?

カテゴリ:Jリーグ

渡辺 功

2016年04月12日

「誰にでもできることを、誰にも真似のできないくらいにやる」。先輩後輩、国籍を問わず、多くのチームメイトの尊敬を集める存在。

練習に取り組む姿勢は極めて真摯。津田の姿を見たブラジル人選手は「琢磨のプロフェッショナルな姿勢を見ていたら、自分に出番が回ってこないからといって、腐っている訳にはいかない」と言っていた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 だが、大学2年の時、のちに帝京高や鹿島学園のサッカー部監督を務める広瀬龍氏が、帝京大サッカー部の監督に就任。さらなる高みを目指す転機になった。
 
 就職活動真っ只中の4年生の時には「大手スポーツメーカーの最終面接と同じ日にぶつかった」J2甲府の入団テストを迷わず受験。這い上がるようにプロ入りに漕ぎつけてみせる。
 
 ただ、入団2年目の04年シーズンこそCB、SBのポジションを掴んでいたのだが、翌シーズン途中に右足首を骨折。慢性的な腰痛もあって、出場機会は激減していく。07シーズン終了後、甲府の契約は更新されず。合同セレクションを経て愛媛に移籍した。その年7月には、DF陣に怪我人が相次いでいた甲府に復帰するのだが、プロ入りしてからも順風満帆に過ごせたシーズンは、ほとんどなかった。
 
 それでも「誰にでもできることを、誰にも真似のできないくらいにやる」と心に決めて、常に最善の準備を怠らない。全体練習の前後には入念なストレッチ、みずから創意工夫した体幹トレーニングを1日も欠かさず続け、予定されていた先発メンバーが急なアクシデントで欠場を余儀なくされた時、その穴をサラリと埋めてみせたことは一度や二度ではない。
 
 その真摯な取り組みを目の当たりにした、あるブラジル人選手が「琢磨のプロフェッショナルな姿勢を見ていたら、自分に出番が回ってこないからといって、腐っている訳にはいかない」と語ったほど。先輩後輩、国籍を問わず、多くのチームメイトの尊敬を集める存在だ。
 
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