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中身を読まずに公然と記事を非難したシャビ。選手時代にもあった“圧力”を現地記者が明かす。「マスコミとスペイン代表との不健全な関係の産物だ」【現地発コラム】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2024年04月13日

シャビの底意地の悪さは馴染み深いもの

 それから私はこのことをすっかり忘れていた。思い出すきっかけを作ったのは、バルサがチャンピオンズリーグのラウンド16を突破した後、記者会見で、歴史的勝利を祝うだけでなく、ラモン・ベサの顔に泥を塗った彼の行為だった。

 そもそもシャビはその記事(タイトルはシャフタールに敗れたバルサはヨーロッパの大馬鹿者)を読んでいなかった。筆者のラモン・ベサの批判の矛先は、現チームよりも、シャビが監督に就任する前に、欧州カップ戦で失態を演じた近年のチームにより向けられていた。シャビの底意地の悪さは、私にとっては馴染み深いものであり、6年前の私の記事を巡る怒りのメッセージ、扇動的な主張を思い起こさせた。

 シャビと記者の問題は、マスコミとスペイン代表との不健全な関係の産物だ。取り巻き連中のシンボルを守りたいという過度な意識が、自分たちはアンタッチャブルな存在と思い込む人物を作り上げた。
 
 シャビが現役時代のそうした経験から、監督に転身した後の扱いの変化に困惑するのも無理はない。「エル・ラルゲロ」に出演した翌日、電話口でエドゥ・ポロ(元ムンド・デポルティーボ記者)が「今シャビのために働いている」と語り、その直後に今度は私が「エル・パイス」に電話したのは、エドゥ・ポロの責任というよりも、ピッチで起こっていることよりメディアで報じられていることをチェックすることに熱心なバルサというクラブの体質のせいだ。

 だから私には不思議だった。エドゥ・ポロがシャビが苦言を言った記者の名前を尋ねたとき、私が「覚えていない」と答えた時の彼の反応に対してだ。もちろん覚えているよ、エドゥ。でも、仲間を売ったり、プライベートな会話の内容をリークしたり、誰かの仕事について会社に苦情を言ったり、記者会見で記者を指弾したりはしない。

 もちろんするかどうかは全て本人の意思次第だ。それでも私は気に留めていなかった。そうだからこそ、この6年間、別の仲間が犠牲になるまで公にしなかった。そして私はそれをしないほうが良いことを理解している。

文●マヌエル・ハボイス(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。

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