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中身を読まずに公然と記事を非難したシャビ。選手時代にもあった“圧力”を現地記者が明かす。「マスコミとスペイン代表との不健全な関係の産物だ」【現地発コラム】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2024年04月13日

「私の執筆スタイルの代償としてクレームは日常茶飯事」

記者会見で記事を批判したシャビ監督。(C)Getty Images

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「エル・ラルゲロ」(スペインの人気スポーツラジオ番組)の出演中に、私の記事が原因で不機嫌になったことがある人はいるかと聞かれ、「シャビ」という答えを導き出す自分の姿を想像してワクワクした。

 自分では手に負えなくなる突然の自己重要感の発作が原因で、虚言をコントロールできないわけではなかった。不意に答えは「シャビ」でも、「ケイト・ミドルトン」(キャサリン皇太子妃)でも同じじゃないかという声が脳内で聞こえてくる。

 このような嘘をでっちあげる理由を考えてみたが、自分を生贄にすること以上のことは思いつかない。いや、私はそれほど正気を失ってはいなかった。ワクワクした気分で正気を失うことができるのなら、そうしたいのだが。

 全くワクワクできなかったのは、私が「シャビ」と答える情景を思い浮かべて、彼が私に直接メッセージを送ったと推測するのが本来は一般的だと観察することだった。実際はそうであってほしかったが、起こったことはもっとヒドいことだった。

 もし彼が私に直接メッセージを送っていたら、これから記すことを決して公にすることはなかっただろう。その種の電話は、私の職業では週に3回はある。ある人があなたの書いた文章に腹を立てたり、喜んだりして、あなたの連絡先を手に入れ、あなたに知らせる。
 
 それを丁寧に伝えるのが読者の上品さであり、自分の書いた文章がそうした結果をもたらし得るものと割り切るのは記者の上品さだ。上品でなかったのは、私が2018年に『シャビのテクノロジー』という美しく年を重ねる選手に関する記事が配信された際にシャビが行ったことだ。

 数人の同僚に苦情を言い、その同僚は私の所属する部署の編集長にそのまま伝えた。そんな中、編集長がしたことは、その記事は内容的に素晴らしく、その日、最も読まれた記事だと知らせるために私に電話をかけることだった。

 私はその出来事が重大なことだとは思っていなかったし、実際、これまで公にすることもなかった。そもそも私の執筆スタイルの代償としてクレームは日常茶飯事だ。

 だからクビにしろと言わなかったし、記事を取り下げてほしいとも思わなかった。結局のところ、シャビは自分が受けるべき扱いを受けていないことに腹を立てた選手の1人に過ぎなかった。
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