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涙なしでは語れない川崎の恩師や仲間たちとの別れ。山根視来が気持ちを書き綴ったメモ帳とMLSへの想い【インタビュー/パート3】

カテゴリ:海外日本人

本田健介(サッカーダイジェスト)

2024年03月29日

日本とアメリカの違いとは

アメリカでの日々は驚きの連続でもあるという。日本のクラブとの違いも感じている。写真:本人提供

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 エンターテインメントの国、アメリカではやはり日本との違いを、至るところで感じるという。例えばキャンプでのワンシーン。

「いろんなことが面白いですよね。キャンプでは夕食のあとに、選手のストレスを発散させるような時間をクラブが設けてくれるんです。それこそ『アタック25』みたいに2つのチームに分かれて、それぞれ代表者が回答していくクイズ大会もあって、僕も言葉が分からないなかで楽しみました。

 マジックショーも見ましたし、最初の頃は『練習で疲れているし部屋に帰って休ませてくれよ』と思っていたんですが(笑)、やってみるとすごく楽しい。さすがエンターテインメントの国だなと、節々に感じています。

 食事は練習日は朝と昼、クラブが出してくれて、僕は今まで朝ご飯は、白米と魚、納豆、卵など日本食と決めていたのですが、クラブの食事だとお米はないので、オートミールを初めて食べたりと、欧米の食事に合わせるようにしています。

 でもオートミールの食べ方を知らなくて(笑)。お米と同じようなものだと思っていて、スクランブルエッグをおかずのようにして食べていたら、(吉田)麻也くんに『それグラノーラみたいなやつだぞ、フルーツ乗っけて食べるんだぞ』と笑われて。いろんなことが勉強ですね」
 
 さらに周囲には知っている英単語をフル活用し、積極的に話しかけるようにしているという。

「数少ない単語で勝負しています。それでも、みんな分かろうとしてくれて。多分メチャクチャ間違えていると思うんです。でも果敢に攻めています。物怖じしちゃいけないとは聞いていたので、いろんなスポーツのことだとか、それこそキャンプ地がラスベガスに近くてスーパーボールが開催されていたので、そういう話だとか。みんなノリが良いのでなんとかなるのかなと感じていますね」

 充実ぶりが窺える日々。もっとも、改めて疑問に思っていたことも聞いてみた。「欧州ではなくMLSへ移籍することに抵抗はなかったのか?」。その問いに山根は自信を持って答えてくれた。
 
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