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北朝鮮戦で続いた悪い流れ...何事も起こらなかったのは相手が格下だったから。気になったのは日本ベンチ前の光景

カテゴリ:日本代表

加部 究

2024年03月22日

この無失点を自信に充足できる選手がいるのだろうか

先制ゴールを挙げた田中(右)。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 気になったのは後半途中からの日本のベンチ前の光景である。森保一監督と並んでスタッフ3~4人がボードを持ち出し、延々と話し合いを続けている。この間には立ち上がった長友佑都がピッチに向かって声を張り上げていた。

 結局、日本代表が3枚替えで5バックに変更したのは74分。確かに「守備を安定させてカウンターを仕掛ける」という森保監督の狙いは功を奏した。しかし、北朝鮮は後半開始から攻勢に出ていた。30分間近く続いた悪い流れの中で何事も起こらなかったのは、相手が明らかに格下の北朝鮮だったからと考えるべきだろう。

 トップレベルのピッチ上は、瞬きでもする間に変化していく。そこでの対応の遅れが致命傷になることは、先のアジアカップが大きな教訓になったはずだ。まさか最終決断が合議制で行なわれているわけではないだろうが、これでは相手ベンチやピッチ上の選手たちにも日本代表の困惑ぶりが一目瞭然だ。

 もちろん、スタッフや選手たちから多くの意見を吸い上げるのは悪くない。しかし実戦の最中に会議の時間はない。船頭を増やすのではなく、独断で迅速に的確にゲームを動かしていくのが指揮官の仕事である。
 

「粘り強く守れて無失点に抑えられたことは、ディフェンスラインの選手たちの自信になったと思う」

 試合後の森保監督の言葉だ。

 本当だろうか。「世界一を目ざす」と目標を定めた日本代表の中に、この無失点を自信に充足できる選手がいるのだろうか。

 大望を抱くのは良い。しかし大きな目標を定めたからには、その覚悟に即した妥協なき言葉が要る。

取材・文●加部究(スポーツライター)

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