S級に挑戦も不合格。しかし「もう必要ありません」ときっぱり
聖望学園中では、草津や相模原のアカデミーと“夢先生”の経験を活かし、主体性と自主性を重んじたアプローチを徹底している。
ともに一期生のFW指田風太が「自ら発信してプレーすることの意義を教わってきたので、うちのチームには柔軟性があります」と胸を張れば、DF近澤金之助は「試合では特別なルールや縛りがなく、自分たちで判断して自由に攻撃的に戦っている」とチームの特長を紹介した。
一期生が小学6年だった21年は、体験練習会などを通じてチームづくりへの熱い思いを語ると20人が集まった。MF小鷹洸(2年)は「監督の教え方がすごく良かったし、練習会の雰囲気も楽しかったので決めました」と聖望学園を選んだ理由を説明。二期生は21人が入部した。
夏の全国中学校大会の予選となる学校総体は、1年生だけで臨んだ2年前が1回戦敗退。3回戦で敗れた昨年は、3学年そろった相手に2勝する健闘ぶり。しかしGKとFWを兼務する竹川凌平(2年)は「3年生がいるチームにだって負けたのは悔しい。うちは個の強い選手が多いから、それをバネに新人大会優勝につなげた」と強気な一面を見せた。
主将はいない。指示待ち人間をなくし、言われたこと以外にも創造力を働かせ、全員に統率力を植え付けるのが狙いだ。練習後の締めのひと言も、毎日が違う顔ぶれ。人生で何かの役に立つと生方は信じる。
ともに一期生のFW指田風太が「自ら発信してプレーすることの意義を教わってきたので、うちのチームには柔軟性があります」と胸を張れば、DF近澤金之助は「試合では特別なルールや縛りがなく、自分たちで判断して自由に攻撃的に戦っている」とチームの特長を紹介した。
一期生が小学6年だった21年は、体験練習会などを通じてチームづくりへの熱い思いを語ると20人が集まった。MF小鷹洸(2年)は「監督の教え方がすごく良かったし、練習会の雰囲気も楽しかったので決めました」と聖望学園を選んだ理由を説明。二期生は21人が入部した。
夏の全国中学校大会の予選となる学校総体は、1年生だけで臨んだ2年前が1回戦敗退。3回戦で敗れた昨年は、3学年そろった相手に2勝する健闘ぶり。しかしGKとFWを兼務する竹川凌平(2年)は「3年生がいるチームにだって負けたのは悔しい。うちは個の強い選手が多いから、それをバネに新人大会優勝につなげた」と強気な一面を見せた。
主将はいない。指示待ち人間をなくし、言われたこと以外にも創造力を働かせ、全員に統率力を植え付けるのが狙いだ。練習後の締めのひと言も、毎日が違う顔ぶれ。人生で何かの役に立つと生方は信じる。
練習は高校チームと同じ人工芝のフルコートのほかフットサル場も使う。個人の技術的なスキルを上げるメニューに時間を割き、外からではなく、ピッチ中央から縦へ前へと相手ゴールに向かっていく迫力満点の攻撃を追求する。昨年11月の新人大会は、1回戦から決勝までの6試合で30得点・2失点という会心の数字で初優勝。生方は練習の成果が結果に表れ始めたと喜ぶ。
うまいと言われるより、強いとか怖いと評されるチームが理想だ。
13年に日本協会公認の指導者資格A級ジェネラルを取得し、最高ランクのS級にも挑戦したが受からなかった。しかし生方は「もう必要ありません。自分はこの年代と接し、少しずつ子どもたちの力を積み上げていくのが性に合っている。この仕事が好きなんですよ」と天職に身を砕く日々に感謝した。
(文中敬称略)
取材・文●河野 正
【画像】浦和レッズの歴史を彩った名手たちと歴代ユニホームを厳選ショットで一挙紹介!
【記事】浦和レッズでプロになった“早熟の天才”。28歳で現役を引退してからクラブ代表として辣腕を振るうまで
【記事】浦和レッズひと筋の男、山田暢久が引退後に歩んだ紆余曲折。現在は熱き指導者として奮戦中「進路も一緒に考えないといけない」
うまいと言われるより、強いとか怖いと評されるチームが理想だ。
13年に日本協会公認の指導者資格A級ジェネラルを取得し、最高ランクのS級にも挑戦したが受からなかった。しかし生方は「もう必要ありません。自分はこの年代と接し、少しずつ子どもたちの力を積み上げていくのが性に合っている。この仕事が好きなんですよ」と天職に身を砕く日々に感謝した。
(文中敬称略)
取材・文●河野 正
【画像】浦和レッズの歴史を彩った名手たちと歴代ユニホームを厳選ショットで一挙紹介!
【記事】浦和レッズでプロになった“早熟の天才”。28歳で現役を引退してからクラブ代表として辣腕を振るうまで
【記事】浦和レッズひと筋の男、山田暢久が引退後に歩んだ紆余曲折。現在は熱き指導者として奮戦中「進路も一緒に考えないといけない」