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【識者の視点】岡崎、原口らが貫くクラブでのスタンダード。2次予選の相手にも欧州組が重視される理由

カテゴリ:日本代表

加部 究

2016年03月28日

欧州シーンの映像が溢れるなか、Jはドメスティックなトレンドへ足並みを揃えている。

Jリーグで繰り広げられているパフォーマンスは、国際基準に到達したものとは言い難い。現状が続くなら、指揮官も国内選手の抜擢は難しいだろう。写真:徳原隆元

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 例えば、今年のJ1開幕戦を見て愕然とした。味の素スタジアムはナイトマッチで、気温は10.2度と記されているが、観戦する側には真冬の感覚だった。ところがプレーをする側には絶好のコンディションなのに、大宮はFC東京がボールを下げてもリトリートして静観するのみ。
 
 ボールは自陣におびき寄せて網ですくい上げる想定しかなく、奪い取るという国際基準とはまったく乖離していた。
 
 逆に東京が前線からプレッシャーをかけると、慣れないせいか最終ラインにミスが頻発する。しかしサッカーは皮肉な競技なので、大宮が正真正銘唯一のチャンスを決めて勝利してしまった。昇格したばかりの大宮は、アウェーでの勝利に酔いしれたわけだが、結果以外は何も手にしていない印象だ。裏返せば、これで勝ててしまうのがJリーグという見方もできる。
 
 昨年大宮はJ2を独走で制している。しかし残念ながら中味はJ特有のトレンドに添っていた。1980年代ではなく、これだけ欧州シーンの映像が溢れている現在なのに、Jではドメスティックなトレンドへと足並みを揃える。
 
 真夏のシーズンが長い弊害と見る向きもあるが、それでも湘南のようなチャレンジャーも存在するわけで、やはりドメスティックな結果という小さな競争への過度な固執が進化を阻んでいるとしか思えない。
 
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