• トップ
  • ニュース一覧
  • 「ドウアンはとても存在感があった」フライブルク指揮官の采配が的中。劇的勝利でEL16強入りに堂安律は「頑張ったかな」【現地発コラム】

「ドウアンはとても存在感があった」フライブルク指揮官の采配が的中。劇的勝利でEL16強入りに堂安律は「頑張ったかな」【現地発コラム】

カテゴリ:海外日本人

中野吉之伴

2024年03月01日

「セットプレーの感覚もよかった」

 バイスハウプトは小気味いいドリブルで何度も起点を作り、そしてグレゴリチュはゴール前で幾度も体を張り続ける。同じ3バックでもビルドアップに長けたへーフラーが最後尾に入ったことで、パスの出口を作り出す頻度が増えた。

 終盤には変化をつけられるビンツェンツォ・グリフォを起用し、それがアディショナルタイムでのハンガリー代表FWローランド・サロイの同点ゴールに繋がった。

 延長に入るとケガで長期離脱していたクリスティアン・ギュンターを満を持してピッチに送る。ホームサポーターからの応援が何倍にも膨れ上がる。あらゆる要素を駆使して、チームが勝つ可能性を高めるための手を打つのが指揮官の務めといえるだろう。

 指揮官は「例えばノアは試合を変えることができる選手だ。だからどのように彼を起用するかをいつも考えている。ビンチェもそうだ。今日はとにかく運動量が求められる試合になることがわかっていたので、スタメンは今日の形でいったんだ」と語った。
 
 延長戦でグレゴリチュが値千金の逆転ゴールを決めるところまでシュトライヒがイメージしていたわけではない。でも、起こりうる現象とそれに対する対処を考えながら、監督は戦い続けていた。

 120分間、足を止めることなく戦い続けた堂安は「自分のゲームではなかったのは理解していた中で、割り切った結果、得点に関与できたところもあったと思う。セットプレーの感覚もよかったですし。頑張ったかなと思います」とチームへの貢献を実感し、仲間、そしてファンとともに2シーズン連続のELベスト16進出を喜んだ。

 サッカーは流れのあるスポーツだ。試合の流れを作るための戦い方、試合の流れを変えるための起用法、そして試合の流れを止めるための対策。様々な準備があるし、様々な対処法がある。それを指揮官が決断し、選手が実践する。

 フライブルクの戦いぶりから、改めて監督という存在の大切さを考えさせられた。

取材・文●中野吉之伴

【記事】「エンドウはプレーできない」12試合連続先発の“鉄人”遠藤航、FA杯でついにメンバー外に。クロップ監督が理由を説明
 
【関連記事】
「悔しい。小さなところが失点に繋がる」初先発も3失点関与の長谷部誠が語った“感覚のズレ”。それでも指揮官は拍手を送った「静かなリーダーが必要だった」【現地発コラム】
「あいつは凄い。化け物」内田篤人が日本代表の紅白戦で翻弄されたアタッカーを明かす!「初めて尻もちをついた」
「すごくショックだった」「大学生に...」松井大輔が引退を決断した9月の出来事を告白!まさかの事実に内田篤人は驚き「えー? そんな答えが返ってくるとは思わなかった」
「来たくない選手は来なければいい」堂安律、欧州組の“招集不要論”に持論!「あとあと外されて文句を言う選手もいるんでしょうけど...」
「正直、もう選手がどうこう言えるレベルじゃない」堂安律が伊東純也の離脱に見解「意見が全て通るとも思ってなかった」【現地発】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いざアジア王者へ!
    5月10日発売
    悲願のACL初制覇へ
    横浜F・マリノス
    充実企画で
    強さの秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ