ただ一方で、思ったより輝けなかった選手もいた。
 
　中盤をダイヤモンド型にした煽りを受け、サイドでプレーした柏木はそのひとり。本来は中央でプレーし、ボールを１タッチ、２タッチでさばきながら、前線に相手の裏を突くパスを供給するのがストロングポイントだが、サイドではそういったプレーが活きない。
 
　今回はあくまで“チャレンジ”の一環だったのだろうが、昨年11月のシンガポール戦、カンボジア戦で抜群のゲームコントロールを見せていたことからも、柏木のポジションはやはりボランチが合っているのではないか。
 
　また、個人的にもうひとり言及したいのは、ハーフナーだ。
 
　もちろん、今季のオランダリーグで13ゴールを奪う決定力と「高さ」に期待はできる。しかし、この日のプレーを見る限り“良いボールが来たら競る”というスタンスは、以前となんら変わっていない。
 
　５点目をお膳立てした時のような正確なクロスが常に来るとは限らないし、対戦相手のレベルが上がれば、味方へのプレッシャーももっと厳しくなるだろう。そういう観点からも、素早く動き直してボールの落下点に入っていくようなプレーがもっと必要。裏を返せば、このプレーの幅を広げられるかが代表へ生き残るための鍵とも言える。
 
　いずれにせよ、良くも悪くもアフガニスタン戦で様々な試みが行なえたのは収穫で、ハリルホジッチ監督にとっても十分な参考資料になったはず。これを踏まえたうえで、次のシリア戦もしっかりモノにして、２次予選を締め括ってほしい。