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「血の味がするほど戦う」デュッセルドルフの“赤きサムライ”田中碧の現在地と課題【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中野吉之伴

2024年02月16日

あとは「決めるか決めないか」の問題

「チームからしたら僕が点を取ろうが、取らなかろうが、どっちでもいい。勝てばいい」

 田中が語るように、たとえばFWがゴールを量産してくれるに越したことはない。だが、デュッセルドルフには生粋の頼れる点取り屋がいない。その戦力事情を踏まえると、田中のゴールに直結する働きを求めるファンが多くなるのは当然だろう。

 エルフェルスベルク戦を振り返れば、ふたつのビッグチャンスがあった。ひとつ目は右サイドからの折り返しのパスに対し、ゴール前にうまく入り込んできた田中がシュートを放つも、GKの好セーブに阻まれた場面だ。ふたつ目は終了間際に訪れた。田中がエリア外から持ち込んでシュート。しかし、GKの正面を突いてしまった。

「見直してみないとわかりませんが、(ひとつ目は)おそらく相手に当たっていました。でも、ああいうのは決め切らないと」
 
 ゴールは生まれなかったものの、シュートまでの判断と動きには“伏線”があった。相手の守り方をよく観察し、次に似たような状況がやってきたらと準備していたのだ。田中が言う。

「(ひとつ目のチャンスの)その前に1本マイナスのパスがきたシーンがあって。あ、マイナス(のコース)が空いているんだと。そういう意味では狙い通りでした。あとはしっかり決めていれば、前半のうちに2-0となって楽だった。最後(のシーン)に関してもシュートまでは理想的な形だったので、決めるか決めないかですね。練習するしかないと思います」

 シンプルなつなぎのプレーに加え、相手を1枚剥がすアクション、攻守両面で起点となるポジショニングと関わり、そして、田中自身が「練習するしかない」と語るゴール前での決定力が上がれば、“赤きサムライ”の評価がさらに高まるのは間違いないだろう。

取材・文●中野吉之伴

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