【リーガ現地コラム】バルサの「MSN」は自らの年間最多得点記録を超えられるか?

カテゴリ:連載・コラム

豊福晋

2016年03月11日

例えCLでまさかの早期敗退を喫したとしても……。

MSNについてメッシは「僕達は本当に仲が良いんだ。ピッチの中でも外でも素晴らしい関係にある。代表チームでは敵同士だけど、ライバル関係はないよ」と語っている。(C)Getty Images

画像を見る

 MSNの昨シーズンと今シーズンの得点数を比較すると、以下のようになる。
 
名前:14-15|15-16(3月10日現在)
メッシ:58|35
スアレス:25|42
ネイマール:39|23
合計:122|100
 
 大きなポイントは、CLでどこまで勝ち進めるかだろう。3冠を達成した昨シーズンの試合数は60。前記した通りすでに5試合増えている今シーズンの残りは、リーガ10試合、セビージャとのコパ・デル・レイ決勝1試合、そして来週のCLアーセナル戦の12試合がすでに確定している。
 
 CLラウンド・オブ16はアウェーでの初戦を0-2でモノにしており、突破はまず間違いない。アーセナルの大逆転勝利がない限り、これから14試合でプレーできるわけだ。仮にCLで決勝まで進めば、残り試合数は最大17になる。
 
 これら14試合で、MSNが22ゴール奪うのは十分に可能だ。3人はここまで48試合で100ゴールを奪っているから、単純計算すると1試合平均で2.08得点になる。残り14試合だと29ゴール奪えるペースであり、つまり年間だと129ゴール。昨シーズンの記録を7ゴール上回ることになる。
 
 考慮すべきは、リーガの格下相手の固め取りだ。10試合で3人のうちいずれかのハットトリックが少なくとも1回は出る可能性が高く、5点や6点を取って大勝する試合も出てくるだろう。
 
 もちろん、これらはすべて単純計算にすぎない。しかし、現在のMSNを見ていると、予想外のCL早期敗退を喫しても、新レコードを樹立しそうな雰囲気が濃厚に漂う。少なくとも現在のカンプ・ノウでは、MSNのそんな圧倒的な勢いを感じることができる。
 
文:豊福晋
 
【著者プロフィール】
豊福晋/1979年、福岡県生まれ。2001年のミラノ留学を経て、フリーで取材・執筆活動を開始。イタリア、スコットランドと拠点を移し、09年夏からはスペインのバルセロナに在住。リーガ・エスパニョーラを中心に、4か国語を操る語学力を活かして欧州フットボールシーンを幅広く、ディープに掘り下げている。独自の視点から紡ぐ、軽妙でいて深みのある筆致に定評がある。
【関連記事】
【リーガ現地コラム】論争を呼んだバルサの「世紀のPK」。浴びせるべきは批判ではなく喝采だ
【リーガ現地コラム】優勝の芽がほぼ潰えたマドリーで着目すべきラスト2か月に懸ける“伏兵”たち
【セリエA現地コラム】ナポリの躍進を支える「生え抜き」インシーニェ。地元アイドルの悲喜こもごものキャリアとは?
【ブンデス現地コラム】ついに監督交代に踏み切ったフランクフルト。コンダクターの長谷部が浮上のキーマンに!?
ELトッテナム戦で終盤投入だった香川真司「ライバルに負けないようにアピールしたい。勝ち抜くしかない」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ