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【今日の誕生日】3月9日/世界を魅了する新旧・二世選手たち――ジョルカエフ、ヴェロン、ブリント

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年03月09日

長い歴史を誇るサッカー界で多く存在した偉大なる親子たち。

最近はクラブ、代表の両方で失意を味わっているブリント。ここからいかに浮上していくだろうか。 (C) Getty Images

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 オランダで“親子”といえば、ヨハンとジョルディのクライフ親子が最初に思い出されるかもしれないが、現在のサッカー界で存在感を放っているのは、父ダニーと息子ダレイのブリント親子の方だろう。
 
 95年に欧州王者の一員として来日したアヤックスで、南米王者グレミオを下すPK戦の最終キッカーを務めたダニー(大会MVP)。堅実なCB、頼れるリーダーとして、オランダ代表でも90年W杯から4つのメジャーイベントでメンバー入りを果たした。
 
 引退後はオランダ代表監督のルイス・ファン・ハール、フース・ヒディンクのアシスタントを務め、15年からは自身が指揮官としてオレンジ軍団の強化の陣頭指揮に立っている。
 
 そんな父のチームに名を連ねるのが、現在、マンチェスター・Uでファン・ハールの下で戦っているダレイだ。父同様、守備を仕事としているが、CB、SBの他、MFもこなすなど、父以上のユーティリティープレーヤーである。
 
 マンチェスター・U、オランダ代表ともに、現在は低迷したり、予選敗退を喫したりと厳しい状況にあるが、26歳となったダレイが守備の要として、とりわけ代表では父との二人三脚でチームを立て直していくことが期待されている。
 
 さて、長いサッカーの歴史においては、当然ながらこの3組以外にも、偉大な親子が存在してきた。
 
 40年代、トリノの攻撃の中心としてリーグ4連覇に貢献したバレンティーノ・マッツォーラは49年に「スペルガの悲劇」と呼ばれる飛行機事故で突如この世を去ったが、その息子サンドロはインテルで4度のリーグ制覇、2度の欧州&世界制覇を果たした他、イタリア代表でも活躍した。
 
 同じイタリアでは、マルディーニ親子も忘れるわけにはいかない。父チェーザレ、息子パオロはミランの歴史そのものと言っても過言ではなく、数々のタイトル獲得に貢献し、ともにキャプテンとしてチームに欧州王座をもたらした。
 
 98年W杯のイタリア代表では、父が監督、息子がキャプテンを務めるなど、まさにカルチョを代表する親子だった。
 
 本田圭佑のミランでのチームメイトである、ルカ・アントネッリの父ロベルトはミランで背番号10をつけたことがある元アズーリプレーヤーであり、イニャツィオ・アバーテの父ベニアミーノはインテルやウディネーゼでプレーしたGKで、ミランでスカウトやGKコーチを務めている。
 
 イングランドでは、フランク・ランパードが二世選手として大きな注目を浴びた。父はSBとして代表チームでもプレーしたフランク・ランパード・シニア。彼は名将ハリー・レドナップと義理の兄弟であり、ランパード家は名門サッカー一家として知られている。
 
 他にも、バイエルンの中盤に君臨するチアゴ・アルカンタラの父は94年W杯で優勝したブラジル代表のMFマジーニョであり、岡崎慎司(レスター)のチームメイトであるGKキャスパーの父は言うまでもなく、あの歴史に残る名守護神ペーター・シュマイケルだ。
 
 現在は指導者として注目を集めているかつての名選手、ジネディーヌ・ジダン、ディエゴ・シメオネの息子も活躍中。エンソは父と同じくレアル・マドリー、フランス代表で着実にステップアップ中であり、ジョバンニは荒々しいプレーが身上だった父とは対照的なスマートなFWとして注目されている。
 
 日本でも、父ディドと息子マイク&ニッキのハーフナー親子、父・貴史、息子・宏太の水沼親子など、親子二代で活躍している例は多い。変わったところでは、父はプロ野球の名選手(高木豊氏)、息子3人(俊幸、善朗、大輔)はサッカー選手いうものも……。
 
 とても全ては挙げられない、親子二代のサッカー選手たち。最高の手本が近くにいるという有利な環境を考えれば、今後もその数が増えていくことは間違いないだろう。

サッカー界の歴史に残る親子といえば、やはりチェーザレ&パオロのマルディーニ親子だろう。そして現在は“3代目”クリスティアンが奮闘中だ。 (C) Getty Images

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