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【今日の誕生日】3月9日/世界を魅了する新旧・二世選手たち――ジョルカエフ、ヴェロン、ブリント

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年03月09日

偉大な父と同じ大舞台に立ち、父を超えていった偉大な息子。

父親の名前に頼ることなく、ファンタジー溢れるプレーでゴールと勝利を呼び込んだジョルカエフ。 (C) Getty Images

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◇ユーリ・ジョルカエフ:1968年3月9日生まれ フランス・リヨン生まれ
◇ファン・セバスティアン・ヴェロン:1975年3月9日生まれ アルゼンチン・ラプラタ生まれ
◇ダレイ・ブリント:1990年3月9日生まれ オランダ・アムステルダム生まれ
 
 どの業界にも“二世”が存在する。場合によっては、やや揶揄的な意味合いを持つこともあるが、親の優秀なDNAを受け継いだ“サラブレット”として、多大な期待を集めることも多い。
 
 1966年のイングランド・ワールドカップにも出場するなど、優れたDFだったジャン・ジョルカエフの息子ユーリは、ポジションは違えども、サッカー選手としての才能は父同様、あるいはそれ以上のものを備えていた。
 
 84年のグルノーブルでキャリアをスタートさせ、その後、ストラスブール、モナコ、パリ・サンジェルマン、イタリアのインテル、ドイツのカイザースラウテルン、イングランドのボルトン、ブラックバーン、そしてアメリカのニューヨークレッドブルと、多くの国内外のクラブを渡り歩いた。
 
 フランス・カップ(モナコ時代)、カップウィナーズ・カップ(パリSG時代)、UEFAカップ(インテル時代)などを獲得したテクニカルな中盤のアタッカーにとって、一番の名誉は、98年に自国開催のワールドカップ、その2年後の欧州選手権を制したフランス代表の一員だったことだろう。
 
 親子でワールドカップ出場を果たし、息子は世界の頂点に昇り詰めた。さらには、親子でフランス代表キャプテンを務めるという栄誉も授かるなど、ジョルカエフの血統はサッカー界に偉大な足跡を残したのだった。
 
 二代での栄光ということでは、父ファン・ラモンと息子ファン・セバスティアンのヴェロン親子も負けてはいない。
 
 エストゥディアンテスが68年から3年連続で南米王者となった際の原動力となり、多くの記憶に残るゴールを決めたストライカー、ラモンは「ブルハ(魔法使い)」と呼ばれたが、その息子「ブルヒート」は09年、エストゥディアンテスを4度目の南米制覇に導き、親子でクラブのレジェンドとなったのだ。
 
 キャリアの大半を南米で過ごした父(3シーズンだけギリシャのパナシナイコスでプレー)とは違い、息子は94年にエストゥディアンテスでプロデビューし、ボカを経て96年にサンプドリアに移籍すると、06年の帰国までに欧州で6つのクラブを渡り歩いた。
 
 サンプドリアの後は、パルマ、ラツィオ、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、インテルと、強豪クラブばかりに在籍し、ラツィオ、マンチェスター・U、インテルではリーグ優勝を経験。パルマでは99年にUEFAカップも獲得した。
 
 優れた中盤のチャンスメーカー(98年W杯、01-02シーズンのチャンピオンズ・リーグでは最多アシストを記録)&アタッカーとしてアルゼンチン代表にも定着し、73試合に出場。この数字は父のそれ(4試合)を大きく上回る。
 
 06年にエストゥディアンテスに復帰し、34歳でチームの中心としてリベルタドーレス・カップを制した彼は、ここで真の意味で偉大な父に追いついたと言えるだろう。
 
 ブルヒートは現在、ヴェロン家の血統の価値を高めてくれた愛すべきクラブの会長として、その手腕を振るっている。

強面の外見とは裏腹に、プレーはエレガントだったヴェロン。戦術理解度の高いクレバーな選手でもあった。写真はイベントで父(右)とともに。 (C) Getty Images

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