バイエルン撃破で勢いに乗るマインツ
真摯にリハビリに励む武藤の姿勢を、指揮官は高く評価している。
「怪我で休んでいる間は引っ込み思案になる選手が多いが、ヨッチは違う。つねにチームの近くにいようとしているし、仲間ともよくコミュニケーションを取っている。機嫌が良く、いつも笑顔だしね。じつに模範的な振る舞いだ」
人間としても選手としてもひと回り大きくなって帰ってくる――。シュミット監督は武藤にそんな期待を寄せているようだ。
怪我さえ治れば、スタメン復帰は間違いない。現在センターフォワードで先発しているジョン・コルドバと武藤の同時期用が、ついに実現の運びとなる。武藤のポジションは左ウイングが濃厚だ。
指揮官の青写真はこうだ。
「ヨッチがいると攻撃のバリエーションが増える。ジョンは頑強な身体を活かしてスペースを作り、ヨッチがスピードと俊敏さでセンターバックとサイドバックのギャップを突く。敵のプレッシャーが強ければ強いほど、ヨッチのテンポの速いドリブルとスプリントが生きる。チームのカウンターの切れ味が格段に増すんだ」
チームは3月2日(24節)のバイエルン戦で2-1の快勝を飾るなど上昇ムードで、今シーズン最高位の5位に浮上。武藤の復帰で、さらに勢いづくだろう。
文:ラインハルト・レーベルク
翻訳:円賀貴子
【著者プロフィール】
Reinhard REHBERG(ラインハルト・レーベルク)/『ライン新聞』で1987年から27年にわたってマインツの番記者を務める。現在はフリーで、「マインツァー・アルゲマイネ新聞」のコラムニストを務める一方、監督業を志す指導者に向けたコーチングも行なっている。マインツ出身、57年7月30日生まれ。
「怪我で休んでいる間は引っ込み思案になる選手が多いが、ヨッチは違う。つねにチームの近くにいようとしているし、仲間ともよくコミュニケーションを取っている。機嫌が良く、いつも笑顔だしね。じつに模範的な振る舞いだ」
人間としても選手としてもひと回り大きくなって帰ってくる――。シュミット監督は武藤にそんな期待を寄せているようだ。
怪我さえ治れば、スタメン復帰は間違いない。現在センターフォワードで先発しているジョン・コルドバと武藤の同時期用が、ついに実現の運びとなる。武藤のポジションは左ウイングが濃厚だ。
指揮官の青写真はこうだ。
「ヨッチがいると攻撃のバリエーションが増える。ジョンは頑強な身体を活かしてスペースを作り、ヨッチがスピードと俊敏さでセンターバックとサイドバックのギャップを突く。敵のプレッシャーが強ければ強いほど、ヨッチのテンポの速いドリブルとスプリントが生きる。チームのカウンターの切れ味が格段に増すんだ」
チームは3月2日(24節)のバイエルン戦で2-1の快勝を飾るなど上昇ムードで、今シーズン最高位の5位に浮上。武藤の復帰で、さらに勢いづくだろう。
文:ラインハルト・レーベルク
翻訳:円賀貴子
【著者プロフィール】
Reinhard REHBERG(ラインハルト・レーベルク)/『ライン新聞』で1987年から27年にわたってマインツの番記者を務める。現在はフリーで、「マインツァー・アルゲマイネ新聞」のコラムニストを務める一方、監督業を志す指導者に向けたコーチングも行なっている。マインツ出身、57年7月30日生まれ。