「発端はL・ダミアンの獲得だった」ペレやネイマールを輩出した名門サントスはなぜ初めて2部に降格したのか。ブラジル人記者が明かす失墜の舞台裏【現地発】
カテゴリ:ワールド
2023年12月14日
3年間で17人も監督が交代
サントスの危機は3年前くらいから始まった。そのことはデータを見てもわかる。この3年間になんと17人も監督が代わっている。2021年に6人、2022年に6人、2023年に5人。平均すると、ほぼ2か月1度監督が代わっていることになる。名前も知らない監督ばかりだ。その中で本当の指揮官と言えるのは、現V・ファーレン長崎を率いるファビオ・カリーレくらいだったかもしれない。
最終節の6試合前にも監督を追い出し、最後に指揮を執っていたのはユースチームのアシスタントコーチだったマルセロ・フェルナンデスだ。彼はここ3年で3回も暫定監督をやらされている。
また直近の4年間で60人以上の選手を獲得しては手放している。チームスタッフに見る目がない。元日本代表監督でもあったファルカンが昨年11月にスポーツ・コーディネーターに就き、補強などを行なったが、元々それは彼の強みではない。間違った選手を多く獲得して非難された。おまけに試合中にテニスの試合をスマホで見ていたことが発覚したりとスキャンダルも多く、最後には滞在していたホテルのレセプションの女性にセクハラをしたとして解任され、ただその評判を落としただけだった。
最終節の6試合前にも監督を追い出し、最後に指揮を執っていたのはユースチームのアシスタントコーチだったマルセロ・フェルナンデスだ。彼はここ3年で3回も暫定監督をやらされている。
また直近の4年間で60人以上の選手を獲得しては手放している。チームスタッフに見る目がない。元日本代表監督でもあったファルカンが昨年11月にスポーツ・コーディネーターに就き、補強などを行なったが、元々それは彼の強みではない。間違った選手を多く獲得して非難された。おまけに試合中にテニスの試合をスマホで見ていたことが発覚したりとスキャンダルも多く、最後には滞在していたホテルのレセプションの女性にセクハラをしたとして解任され、ただその評判を落としただけだった。
いまサントスにいる選手はほとんどが無名の選手ばかりだ。かつてペレがつけていた栄光のサントスの10番をつけているのは、サッカー大国とは言えないベネズエラのソテルド。チリのチームを経てサントスに来たが、その後にMLSトロントに売却。しかし規律も守れないことから追い出され、メキシコの決して強くはないティグレでプレーしていたところを、サントスが買い戻した。
またMFのルーカス・リマはかつてネイマールとも共にプレーし将来を期待されていた選手だったが、結局あまり目が出ず、2022年にはプレーするチームを失っていた。それがサントスの近くの練習場で自主トレーニングしていたところを、コストがかからないからとチームに誘った。ただし契約は3か月だけ。つまり獲得したが、まったく信頼していないということだ。
第2GKのウラジミールはここまで4試合に出場し、なんと10失点している。CBだったエドゥアルド・バワーマンは、サッカー賭博の元締めから依頼され、わざとイエローやレッドカードを貰いチームを負けさせていた。最近獲った選手は全員が30歳以上、つまりサントスは他のチームが欲しがらない選手でチームを作っているようなものだ。反対にチームで唯一ゴールを奪えた19歳のアンジェロはこの夏チェルシーに売られてしまった(その後ストラスブールにレンタル)。
これでは正直勝てるわけがない。サントスの試合を見るのは、サントスサポーターにとってホラー映画を見るのと同じとなってしまった。
またMFのルーカス・リマはかつてネイマールとも共にプレーし将来を期待されていた選手だったが、結局あまり目が出ず、2022年にはプレーするチームを失っていた。それがサントスの近くの練習場で自主トレーニングしていたところを、コストがかからないからとチームに誘った。ただし契約は3か月だけ。つまり獲得したが、まったく信頼していないということだ。
第2GKのウラジミールはここまで4試合に出場し、なんと10失点している。CBだったエドゥアルド・バワーマンは、サッカー賭博の元締めから依頼され、わざとイエローやレッドカードを貰いチームを負けさせていた。最近獲った選手は全員が30歳以上、つまりサントスは他のチームが欲しがらない選手でチームを作っているようなものだ。反対にチームで唯一ゴールを奪えた19歳のアンジェロはこの夏チェルシーに売られてしまった(その後ストラスブールにレンタル)。
これでは正直勝てるわけがない。サントスの試合を見るのは、サントスサポーターにとってホラー映画を見るのと同じとなってしまった。