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【新企画|今日の誕生日】3月3日/日本を魅了し、リードした2人の世界的名手――ジーコ&ストイコビッチ

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2016年03月03日

ともにW杯で伝説を残すと同時に、W杯で大きな失望を味わう。

曲がって落ちるFK、必殺のスルーパス、高精度なシュート、そして技巧的なドリブルと、セレソン史上でも屈指の技術を擁した。あのロベルト・バッジョがジーコに憧れたのも、有名な話である。 (C) Getty Images

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 代表選手としては、ジーコが78、82、86年の3大会、ピクシーは90、98年大会に出場。残念ながら2人とも、黄金のトロフィーに手は届かなかった。
 
 しかし、ジーコは82年、ソクラテス、ファルカン、トニーニョ・セレーゾと「黄金のカルテット」を形成し、歴史に残る魅惑的なサッカーを披露。怪我明けで臨んだ86年も、限られた出場時間のなかで極上の技を次々にくり出した。
 
 ピクシーは満を持して臨んだ90年大会、巧みな技術で一躍世界の注目を集める。スペイン戦でDFを手玉に取る先制点、鋭く曲がる決勝FKを披露し、アルゼンチン戦ではあのディエゴ・マラドーナ以上にインパクトのあるプレーを披露し、「世界一の背番号10」とまで呼ばれた。
 
 そしてこの2人、ワールドカップの重要な場面でPKを外すという苦い思いを味わった。ジーコは86年大会のフランス戦、自らのスルーパスから得たPKがGKに止められ、ピクシーは前述のアルゼンチン戦のPK戦、1番手で臨んでクロスバーにヒット。どちらもこの痛恨の失敗により、準々決勝での敗退を余儀なくされた。
 
 現役時代には、自らに絶対的な自信を持っていた2人。「パスやシュートが目標を外れるかもしれないなどと、一度も思ったことはない」とはジーコ。一方、ピクシーはマルセイユに加入した頃、「バロンドールを受賞するのは時間の問題」と確信していたという。
 
 そんな超一流で、いくつか共通点もある2人だが、日本との邂逅の背景は大きく異なった。89年にいったんは引退して母国のスポーツ担当大臣を務めていたジーコは2年後、Jリーグ参戦を狙う住友金属(鹿島アントラーズの前身)の切り札として招聘され、これを承諾した。
 
 81年にトヨタカップでMVPに輝き、賞品のトヨタ車を、大統領を説得して持ち帰ったという有名な逸話があるジーコだが、実は80年代後半に日本リーグのトヨタ自動車から入団の誘いを受け、これに興味を持つも、トヨタの2部降格によって話が消滅したといわれている。
 
 選手としての入団だったが、実質はクラブ全体の指南役として期待されたジーコとは異なり、ピクシーはあくまでも外国人選手のひとりとして94年、名古屋グランパスに加わった。その証拠に、当時の名古屋の背番号10はガリー・リネカーのものであり、ピクシーのそれは不似合いな「7」だった。
 
 ピクシー自身、マルセイユやその後にレンタル移籍したヴェローナでは度重なる怪我に苦しみ、また当時はユーゴ紛争の影響で欧州に居心地の悪さを感じていたこともあり、この来日をリフレッシュのための短期滞在としか考えていなかった。
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