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キーワードは“見せ球”。ナーゲルスマン率いる新生ドイツのなにがどう変わったのか「どんどん良くなるという手応えがある」【現地発】

カテゴリ:ワールド

中野吉之伴

2023年11月21日

「われわれの大きな改善点は守備」

直近のこのトルコ戦では3失点と守備の不安を露呈し、ナーゲルスマン体制下での初黒星を喫した。(C)Getty Images

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 ナーゲルスマンはCFの発掘もテーマにしている。カタールW杯出場組のニクラス・フュルクルクへの信頼はそのままに、10月の米国遠征ではウニオン・ベルリンのケビン・ベーレンス、そして11月は今季のブンデスリーガで5得点・5アシストと結果を残しているブレーメンのマルビン・ドゥクシュを初招集した。

 どれだけチャンスを作っても、ゴールなしには勝利できない。CFをどのように活かすかをチームとして共有できるようになったら、試合の進め方もまた変わってくるはず。

 一方で、最大の改善点は守備だ。ナーゲルスマン就任後も簡単に失点するような場面が一向に減らない(編集部・注/新体制の初陣だった10月のアメリカ戦で1失点、メキシコ戦で2失点、11月のトルコ戦で3失点)。その課題は指揮官も認識している。

「われわれの大きな改善点は守備。安定した守備力を手に入れなければならない」

 MFレオン・ゴレツカは「僕ら相手に得点するのは簡単すぎるだろう。ビッグトーナメントでは守備が成功のキーになる。過去2大会(カタールW杯とEURO2020)はそこがうまくいかなかった」と話す。
 
 ドイツが無失点で終えたビッグトーナメントの試合を探せば、EURO2016のラウンド・オブ16(スロバキアに3-0の勝利)まで遡らなければならない。7試合でわずか4失点の堅守を誇り、世界の頂点に立った14年ブラジルW杯当時の姿は見る影もなくなった。

 当時のそれこそ鉄壁のディフェンスを再構築するには、システムを含む選手の理想的な組み合わせを早急に探し出す必要がある。

 CBの軸はレアル・マドリーでプレーするリュディガー。そのパートナーには豊富な経験や確かなポジショニング、プレー判断を買われ、12月に34歳になるベテランのマッツ・フンメルスが有力視されている。
 
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