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「もうちょい中に」「なるべく裏を」“ミトマ対策”に立ち向かう三笘薫。「昨季ほどではない」と指摘した精通記者が拍手を送ったプレー【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中野吉之伴

2023年11月20日

「あんまり中に入らないようにした」

 そんな相手のアグレッシブな守備に対してどう対処しようとし、どこに抜け道を見つけようかとしていたのだろう。そんなこちらの質問に対して、三笘は「もうちょい前の試合みたいに中に入ってプレーした方がよかったかなと思いますけど」と言いつつも、「前半と後半とで変えた部分などは?」という別の記者からの質問に「あんまり中に入らないようにした。なるべく裏のところを狙うようにはしていました」と答えていた。

 自身がプレスを外してパスを受けるためには中に入って相手の狙いを外した方がいいのだろうが、自分が外に立って相手守備をひきつけたほうがこの日のアヤックスに対しては効果的だったということだろう。

 事実、前がかりに人へめがけるプレスは外されると思わぬところにスペースがぽっかり空いてしまうものだ。そしてブライトンの2点目はそんな流れから生まれた。アヤックス守備ライン前のスペースが空き、そこでパスを受けたアンス・ファティは誰からも当たられず。センターへ気持ちが引き寄せられたアヤックス守備陣に対して、右サイドに流れていたシモン・アディングラが完全にフリーでパスを受けると、丁寧なシュートで重要な2点目をマークした。
 
 この日、試合を決定づけるアシストやゴールはなかったが、三笘は随所で好プレーを披露。自陣からボールを運んでマイボールのスローインやファウルを勝ち取るのもチームにとって非常に助かるプレーだし、後半は狙い通りカウンターからあと少しで追加点というシーンに絡んでみせた。

 サッカーには様々な状況があるし、それぞれの動きにはそれぞれの効果がある。相手の矢印の矛先を自分に向けておいて周りの選手がプレーする機会を効果的に作れると、回りまわって自分にもいい形でボールが流れてくるものだ。

 終盤にドリブルで持ち運び、時間とスペースを勝ち取った三笘のプレーにアレッサンドロ記者が拍手を送っていたのが印象的だった。チームへの貢献度が高いというのを彼だってよくわかっている。

取材・文●中野吉之伴

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