理想と現実の一挙両得を貪欲に狙う。
【今季の目標達成へのポイント】
監督業デビューのGM兼監督、スタッフはほぼ総入れ替え、選手も10名以上が入れ替わった新チームが、今までやってきたサッカーとは違うスタイルを一から築き上げようとするシーズンだけに、本来ならばあまり高望みはできない。
しかし、小倉隆史GM兼監督はあくまで勝ちにこだわり、「目標は優勝」と妥協はしない構えでいる。しかも戦い方はあくまで「自分たちのサッカーができるかどうか」を軸に勝利を追求することを宣言しており、理想と現実の一挙両得を貪欲にも狙っていくつもりだ。
それだけに目標達成へのポイントとなるのは“5人目まで連動するサッカー”の進化に他ならず、新加入のシモビッチを頂点に置く4-2-3-1の基本布陣が攻守ともにスムーズに浸透していくかが唯一無二の条件となってくる。
攻撃面でのキーマンは田口泰士と矢田旭。彼らが中盤で緊密な連係をとり、連動するリズムを刻むことができればそもそもの個人能力は高く、爆発力は十分。また小倉GM兼監督はポゼッションへのこだわりと同時に攻守の切り替えの速さも徹底しており、永井謙佑の足を活かしたカウンターも大きな武器のひとつとして見込んでいる。
「なんでも崩せるのが強みにしていきたい」とは指揮官の言。5人目までとは攻守両面における考えであるとともに、速攻とポゼッション、プレッシングとリトリートの使い分けを共通理解のもとに発揮していくという意味である。そうした状況に応じたスマートな戦いができれば、小倉新監督兼GMが目標に掲げる優勝も近づいてくるはずだ。
文:今井雄一朗(スポーツライター)
監督業デビューのGM兼監督、スタッフはほぼ総入れ替え、選手も10名以上が入れ替わった新チームが、今までやってきたサッカーとは違うスタイルを一から築き上げようとするシーズンだけに、本来ならばあまり高望みはできない。
しかし、小倉隆史GM兼監督はあくまで勝ちにこだわり、「目標は優勝」と妥協はしない構えでいる。しかも戦い方はあくまで「自分たちのサッカーができるかどうか」を軸に勝利を追求することを宣言しており、理想と現実の一挙両得を貪欲にも狙っていくつもりだ。
それだけに目標達成へのポイントとなるのは“5人目まで連動するサッカー”の進化に他ならず、新加入のシモビッチを頂点に置く4-2-3-1の基本布陣が攻守ともにスムーズに浸透していくかが唯一無二の条件となってくる。
攻撃面でのキーマンは田口泰士と矢田旭。彼らが中盤で緊密な連係をとり、連動するリズムを刻むことができればそもそもの個人能力は高く、爆発力は十分。また小倉GM兼監督はポゼッションへのこだわりと同時に攻守の切り替えの速さも徹底しており、永井謙佑の足を活かしたカウンターも大きな武器のひとつとして見込んでいる。
「なんでも崩せるのが強みにしていきたい」とは指揮官の言。5人目までとは攻守両面における考えであるとともに、速攻とポゼッション、プレッシングとリトリートの使い分けを共通理解のもとに発揮していくという意味である。そうした状況に応じたスマートな戦いができれば、小倉新監督兼GMが目標に掲げる優勝も近づいてくるはずだ。
文:今井雄一朗(スポーツライター)