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久保建英は“10番ポジション”が似合う。鍵はボランチのサポート。いかに前向きにプレーさせるか。守田英正も確信「あいつは前にいたがるし、そのほうが活きる」

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2023年10月19日

よりゴールに直結するプレーを

非凡な攻撃性能に疑いはない。世界基準で日本の強度をさらに高めるうえでも、久保は高い位置で活かしたい。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 逆に左側では「連係・連動がすごい上手いコンビだったので、そこに僕が入っていくことでチャンスになるかなと思って、何回か2人で剥がせなさそうな時は僕がサポートっていう感じではいました」という。旗手と左サイドバックの中山雄太(ハダースフィールド)とトライアングルで絡んで、チャンスを作り出すことをイメージしていたようだ。

「(自分で点が取れなかったのは)ちょっと悔しいですけど、まあ2点とも絡めたのはすごいポジティブかな」

 元神戸のFW古橋亨梧(セルティック)によるノエスタでの“凱旋ゴール”となった43分の先制シーンは、久保が高い位置でチャンスに絡むというイメージがそのまま発揮された。

 遠藤航が右寄りで菅原由勢(AZ)からショートパスを受けて、中央でフリーになった守田に斜めのグラウンダーパスを送る。守田は鮮やかなタッチでライドゥニのプレスを右に剥がすと、前方の久保に縦パスをつけた。

 左足で受けて、前向きになった久保に左センターバックのダディが当たりにくるが、久保は右半身でしっかりとブロックしながら、左前のライン間のスペースに流れてきた旗手にボールを出す。
 
 そこから旗手が右外の伊東に出したはずのパスが相手に当たり、こぼれ球を古橋が上手く拾って、GKとの1対1を制するという形だった。

 久保が“10番ポジション”とも呼ばれるトップ下に入る場合、こうしたプレーがどんどん出るほど、日本の得点チャンスは増えてくる。ただ、そのためにはいかにボランチが久保を下げさせずに、前向きにプレーさせるかが鍵を握るのは確かだ。

 守田が言うように、時には久保がインサイドハーフのような位置に下りて、ワンクッション入れることで逆にボランチが前向きになり、そこからサイドを使ったり、久保が追い越し直したりといったバリエーションは広がるが、基本は高い位置でプレーさせることで、よりゴールに直結するプレーにパワーをかけることもできる。

 久保がトルコ戦とチュニジア戦で見せた二面性は、彼の持っている才能の幅広さを示すものだが、このチュニジア戦のパフォーマンスは、おそらく引いた相手をどう崩すかがメインテーマになるアジア予選やアジアカップだけでなく、世界基準で日本の強度をさらに高めて、久保を前目で活かす効果のヒントになったはずだ。

取材・文●河治良幸

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