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「食いつきが甘いんだったら一度…」躍進シュツットガルトに欠かせない伊藤洋輝が明かすビルドアップの工夫【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2023年10月12日

「相手を食いつかせてから前線に」

 SBから縦パスを入れることは簡単ではない。GKやCBからSBにパスが入ったところで、プレスの圧力を強めてくるチームが多いからだ。ゆえに素早くボールを蹴り出そうにも、SBからウイング、トップ下、ボランチへのパスコースは基本的に防がれている。

 だからといって簡単にCBやGKにパスを返すと、相手がさらに前へとプレスの圧力を高めてきて、危険な位置でのボールロストにつながる恐れもある。外から見ると「なんで縦パスを出さないんだ!」と思うかもしれないが、結果としてGKや安全な位置にいるCBにパスを戻して作り直さざるをえないケースの方が多いのだ。

 SBからボールをどのように逃がすか。これはビルドアップのとても重要なポイントであり、チームとして確かな設計図を描く必要がある。

「たとえば、横パスを入れてから縦に入れる。縦を切られても横に入れられたら、そこからボランチの選手にも入る。あとは自分がまず受けに行ってサイドチェンジしたり、(相手選手の)食いつきが甘いんだったら一度下げて、相手をもっと食いつかせてから前線の選手に当てたり。タイミングも精度も距離感も良くなってきてると思うので、継続したいですね」

 そう語る伊藤の縦パスが、ヴォルフスブルク戦での同点弾のきっかけを作った。69分、タイミングよく攻めあがり、鋭く正確なパスをCFのギラシーへ通したことがPK獲得につながったのだ。

 攻守両面でプレーの幅を広げ、一つひとつのプレークオリティを高めている伊藤は、4バックと3バックに柔軟に対応する左SB兼CBとして、ゼバスティアン・ヘーネス監督からの信頼を深めている。躍進中のチームとともに、大きな飛躍を果たすかもしれない。

取材・文●中野吉之伴

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