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「食いつきが甘いんだったら一度…」躍進シュツットガルトに欠かせない伊藤洋輝が明かすビルドアップの工夫【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2023年10月12日

公式戦の全8試合で先発出場

リーグ戦で2アシストを決めるなど攻撃の貢献度も高い伊藤。(C)Getty Images

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 伊藤洋輝と原口元気が所属しているシュツットガルトが好調だ。ヴォルフスブルクをホームのMHPアレーナに迎えたブンデスリーガ7節で3-1の逆転勝利を収め、10月のインターナショナルブレイクに入った。

 アウェーゲームだった2節のRBライプツィヒ戦で1-5の大敗を喫したものの、それ以外の6試合は全勝。昨シーズンの勝点(33)の半分以上を稼ぎ出し、6勝1分けのレバークーゼンに次ぐ2位につけている。5勝2分けのバイエルンより1つ上だ。

 そんな躍進クラブで重要な存在となっているのが、左サイドバックのレギュラーを務める伊藤だ。ここまで公式戦の全8試合で先発出場。ヴォルフスブルク戦では何度となく攻撃の起点となり、逆転勝利に貢献していた。

 守備の安定感が増し、鋭い読みでボールを奪い取る場面が目立つ。正確かつパワフルな左足キックを持つことから、ロングフィードやサイドチェンジが期待されがちだが、ボールを味方に預けて前に上がるオーバーラップなども成長中だ。ペナルティエリア付近への侵入から強烈なシュート、ボランチの位置に移行してからのパスの引き出しまで、ヴォルフスブルク戦における伊藤のパフォーマンスは多岐にわたっていた。

【動画】伊藤のピンポイントクロスをチェック!
 後半の反撃で逆転勝利を挙げたチーム全体に目を向ければ、前半のパフォーマンスは芳しくなかった。実際、敵将ニコ・コバチは「前半はいいゲームをすることができて、うちが2-0とするチャンスもあった。前線からアグレッシブな守備ができていたし、うまくはめ込むことができていた」と振り返っている。

 シュツットガルトとしてはマンマーク気味に構える相手の守備に苦戦し、思うような形でボールを前線に運べなかった格好だ。このあたりは伊藤も改善点として挙げていた。

「ビルドアップの時にマンツーで来られても、(CFのセル)ギラシーにボールを収められるけど、そこへのサポートが遅れるときがある。あそこはどうやって後ろの選手がサポートして、距離感よく前進していくか。そういうところが課題のひとつかと思います」
 
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