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ミラン番記者の現地発・本田圭佑「主力に返り咲いたのは事実。ただ、夏に向けて残留濃厚とは言い切れない」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2016年02月10日

ガッリアーニの発言はいくつもの重要な事柄を示唆している。

先日も本田に対して好意的なコメントを発したミランのガッリアーニ副会長。その真意とは?(C)Getty Images

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 本田に話を戻そう。ここ1か月、ミハイロビッチや首脳陣の口から「HONDA」というフレーズが出てくる頻度は、確実に増えている。先週末にも、本田を誉めそやすようにコメントがいくつか聞かれた。とりわけ金曜日にアドリアーノ・ガッリアーニ副会長が発したコメントは、非常に興味深かった。
 
「本田はとても頭のいい青年だ。私が強力に彼をミランに欲しがったのは、本当に優秀な選手だからであり、実際に今その実力を見せている。彼はいつも丁寧なやり方で自分の意見を言ってくる。本人はミランに留まることを望んでいるし、我々も彼を手放したくないんだ。だから、メルカート(市場)に出そうと思ったことはない。ここ最近のパフォーマンスにはとても満足しているよ。これこそが真の本田だ。多くの犠牲を払うそのプレースタイルは個人的に好きだし、彼自身もそのことは知っている」
 
 ガッリアーニのこの発言は、いくつもの重要な事柄を示唆している。例えば「丁寧に自分の意見を言う」という下りは、世間を賑わせた昨年10月の爆弾発言を単なる“意見”という形で終わらせようとしている。「もう遺恨はない、しかし逆に今後は本田からどんな批判も受け付けない」という意思の表れだ。
 
 それから「本人はミランに留まることを望んでいるし、我々も彼を手放したくない」というのは、夏のメルカートに向けた鍵となる言葉になるかもしれない。
 
 個人的な見解で言えば、現時点で本田が来シーズンもミランに残る可能性は60パーセントくらいだと考えている。しかし、これからの数か月でその数字が大きく変わることも大いにありうる。本田自身の出来だけでなく、その他の要因も大きく関わってくるだろう。
 
 何より大きいのは、監督だ。ミランがチャンピオンズ・リーグ出場権を得られる3位に入るか(もはや無謀な目標だが……)、少なくとも5位に入るかコッパ・イタリアで優勝するかしない限り(セリエA5位とコッパ・イタリア優勝チームはヨーロッパリーグ出場権を得られる)、ミハイロビッチの続投は難しいだろう。そうなると、後任監督によって本田の立場も大いに変わってくる。
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