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「小柄ななでしこJがベストチーム」W杯でレジェンドが評価した日本女子代表が再出発。海外記者が指摘した今後の課題は?

カテゴリ:女子サッカー

リカルド・セティオン

2023年09月22日

「フィジカルと戦術は信じられないほどの発展」

W杯決勝を前にトロフィーを運ぶ役割を果たした宮間。(C)Getty Images

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 池田監督の手腕は、「完ぺきな仕事をしてくれました。特に選手との関係性は最高だったと思います」と称賛していた。
 
「今大会あなたはFIFAの選んだレジェンドとして大会に参加しましたが、どう感じていますか?」と尋ねると、「(2011年に)ワールドカップに優勝して以来の栄誉です。レジェンドの一人として、日本を代表する存在として、ここにいられることを嬉しく思います。またこうした別の角度から女子サッカーを見るのも面白いですね」とコメント。女子サッカーの変化については、こう話している。
 
「フィジカルと戦術は信じられないほどの発展を遂げていると思います。ただそんな中でも小柄ななでしこたちがベストチームであったことは、素晴らしいことだと思います」
 
 決勝のキックオフ前、宮間はピッチの真ん中にワールドカップをもたらす役目を果たした。ブラジルのフォルミガなど多くのレジェンドのいる中で、最も重要な役割をFIFAは彼女に託したのだ。決勝後、その感想を聞いてみた。
 
「まるでロナウジーニョにでもなった気分です(笑)。私とトロフィーだけがピッチの上に立っている時の感動は本当に大きくて、泣かないようにするのにかなり頑張りました。また満員のスタンディングオベーションに囲まれた時には、女子サッカーに対する人々の大きな情熱を感じました。本当に忘れられない瞬間で、思わず優勝した時のことを思い出しましたよ」
 
 宮間も語ったように、パリ五輪で金メダルを目ざすなら、期待や重圧へ対処法は今後の課題のひとつと言える。新たな戦いに注目したい。
 
取材・文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子
 
【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
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