【プレミアリーグ|冬のマーケット総まとめ】発展著しいストークが再び大金投下。一方でビッグクラブは「静か」だった

カテゴリ:連載・コラム

山中忍

2016年02月04日

巻き返しを狙うニューカッスルは、国産の2人の有望株を獲得。

残留に向けて巻き返しを狙うニューカッスルは、トッテナムで燻っていたイングランド代表ウインガーのタウゼントを獲得。 (C)Getty Images

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 想定内だったのが、下位チーム勢の積極補強だ。移籍金総額の半分強は、23節終了時点の「ボトム6」による出費が占める。最下位でも現状から5割増しとなる9900万ポンド(約168億円3000万円)の放映権収入が得られる来シーズン以降への生き残りへ、決意の表われだろう。
 
 なかでも精力的だったのが、7選手を加えたノーリッジ。ただ、質を含めた成果で言えば、ジョンジョ・シェルビー(スウォンジーから)とアンドロス・タウンゼント(トッテナムから)の国産タレントを含む即戦力4選手を獲得したニューカッスルに軍配が上がる。
 
 逆に実りがなかったのは、補強ゼロのアストン・ビラ。10節から最下位に沈むチームに新戦力を迎えることの難しさは、昨年11月から指揮を執るレミ・ガルデ新監督も認めてはいたものの、「補強が必須」と何度も嘆いていた指揮官はもはや、諦めに近い心境かもしれない。監督の「残業」が当たり前の移籍マーケット最終日にも、彼は早々にクラブハウスを後にした。
 
 その2月1日、注目されたサイード・ベラヒノの移籍も結局は実現しなかった。昨夏のトッテナムに続き、ニューカッスルから届いたオファーをウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンは再び突っぱねている。
 
 最大の「お買い得」は、400万ポンド(約6億8000万円)でサウサンプトンが手に入れたチャーリー・オースティン(クイーンズ・パーク・レンジャーズから)。トッテナムを昨年9月に退団して以降はフリーとなり、先頃クリスタル・パレスに拾われたエマニュエル・アデバヨールも、同じく注目すべきFWのニューカマーだ。
 
 もっとも、この冬最大の衝撃はマーケット閉幕日に公表されたマンチェスター・シティの監督人事だろう。2016-17シーズンからの3年契約で、ジョゼップ・グアルディオラ(現バイエルン監督)が指揮を執ることが決まったのだ。
 
 ある意味、選手売買が話題性を欠いた冬のマーケットに相応しいエンディングとなった。
 
文:山中忍
 
【著者プロフィール】
山中忍/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。

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