「5枚で守ればそう簡単にはやられない」
逆に日本から見て左サイドにザネ(バイエルン)が浮いていて、そこで何度も伊藤洋輝(シュツットガルト)がさらされ、危ないシーンを作られた。ただ、それについても遠藤は「(前半の)4枚で守っている感覚は悪くなかったし、それを続けても良かったとは思っていた」と淡々としていた。
それでも、森保一監督が後半から3バックへのシフトを指示。瞬時に対応したキャプテンは「より守備がハッキリするようになった」と前向きに言う。
終盤に浅野拓磨(ボーフム)と田中碧(デュッセルドルフ)の追加点が入るまでは、かなり支配され、押し込まれる形が続いたが、「(両ワイドが下がって)5枚で守ればそう簡単にはやられないという自信を僕らは持っている。ドイツに対しても1対1で上回れるというのは、後ろを含めて思っていること。それは所属クラブで結果を残しているという自信から来るものだし、一人ひとりの成長がすごく大きかった」と、個対個でも勝っていたという確信も得たようだ。
遠藤はまさにその象徴的な存在だった。リバプール移籍からまだ2週間だが、彼はドイツのアンカー役を頭から務めたエムレ・ジャン(ドルトムント)や後半から出てきたグロス(ブライトン)に見劣りするどころか、攻守両面で大きな差をつけていた。
今後、ユルゲン・クロップ監督のもとで球際の強さやボール奪取力というストロングをさらに磨き、攻撃につながるパス出しや展開に磨きをかけ、ヨーロッパリーグのような欧州の大会も経験していけば、本当に世界有数のボランチになれるだろう。
それだけの大いなるインパクトを残したし、遠藤がなぜリバプールに求められたのかという理由を、この試合を通して改めて多くの人々に示した。
それでも、森保一監督が後半から3バックへのシフトを指示。瞬時に対応したキャプテンは「より守備がハッキリするようになった」と前向きに言う。
終盤に浅野拓磨(ボーフム)と田中碧(デュッセルドルフ)の追加点が入るまでは、かなり支配され、押し込まれる形が続いたが、「(両ワイドが下がって)5枚で守ればそう簡単にはやられないという自信を僕らは持っている。ドイツに対しても1対1で上回れるというのは、後ろを含めて思っていること。それは所属クラブで結果を残しているという自信から来るものだし、一人ひとりの成長がすごく大きかった」と、個対個でも勝っていたという確信も得たようだ。
遠藤はまさにその象徴的な存在だった。リバプール移籍からまだ2週間だが、彼はドイツのアンカー役を頭から務めたエムレ・ジャン(ドルトムント)や後半から出てきたグロス(ブライトン)に見劣りするどころか、攻守両面で大きな差をつけていた。
今後、ユルゲン・クロップ監督のもとで球際の強さやボール奪取力というストロングをさらに磨き、攻撃につながるパス出しや展開に磨きをかけ、ヨーロッパリーグのような欧州の大会も経験していけば、本当に世界有数のボランチになれるだろう。
それだけの大いなるインパクトを残したし、遠藤がなぜリバプールに求められたのかという理由を、この試合を通して改めて多くの人々に示した。
実際、日本代表として個々のレベルが上がったからこそ、ドイツを圧倒できたのは紛れもない事実。遠藤が試合前に言っていた「今の日本はドイツに勝てる」という現実をしっかりと証明したことで、これまでの既成概念を打破したとも言えるだろう。
「僕は『ワールドカップ優勝』という目標設定を今、現実にできると本気で信じている。キャプテンになってそれを発信したのも、子どもたちに純粋にそう感じてほしいから。こうやって結果が出たことで、彼らに夢を与えられたと思います」とも目を輝かせた遠藤。
今のドイツがどういう状態であろうと、敵地で4-1の勝利を収めたという事実は、未来永劫、歴史に刻まれるし、日本サッカーの大きな糧になる。それを遠藤という中盤の大黒柱が力強くけん引したことも変わらない。
ただ、重要なのは、これをどう今後に活かすかだ。さしあたって12日のトルコ戦は中2日のゲーム。今回とはスタメンがガラリと変わるはず。
遠藤自身、控えに回る可能性もある。そこで戦力やチームとしての連動性が低下してしまったら意味がない。いかにしてチームのスタンダードを維持するか。そのあたりもキャプテンにはしっかりと意思疎通を図り、総合力の高さを示してほしいものである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
「日本代表は世界のトップ10に入るよ」隣席のドイツ人記者も森保Jに驚嘆!最後にノートに綴った10文字の言葉は...
「このぐらいは当たり前」ドイツを粉砕した森保ジャパンが見せた“世界基準”。ミスの後でも堂々のパス回し、久保が75分、堂安が84分から出場する層の厚さも頼もしい
【岩本輝雄】遠藤航と守田英正。CBをフリーにさせるポジショニングが最高。2人が捕まれば、今度は鎌田大地の出番だ
「僕は『ワールドカップ優勝』という目標設定を今、現実にできると本気で信じている。キャプテンになってそれを発信したのも、子どもたちに純粋にそう感じてほしいから。こうやって結果が出たことで、彼らに夢を与えられたと思います」とも目を輝かせた遠藤。
今のドイツがどういう状態であろうと、敵地で4-1の勝利を収めたという事実は、未来永劫、歴史に刻まれるし、日本サッカーの大きな糧になる。それを遠藤という中盤の大黒柱が力強くけん引したことも変わらない。
ただ、重要なのは、これをどう今後に活かすかだ。さしあたって12日のトルコ戦は中2日のゲーム。今回とはスタメンがガラリと変わるはず。
遠藤自身、控えに回る可能性もある。そこで戦力やチームとしての連動性が低下してしまったら意味がない。いかにしてチームのスタンダードを維持するか。そのあたりもキャプテンにはしっかりと意思疎通を図り、総合力の高さを示してほしいものである。
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