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遠藤航の確信。「『W杯優勝』という目標を現実にできる」。ドイツ戦で既成概念を打破。特筆すべきは27分のプレー

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2023年09月10日

ギュンドアンを身体で抑えてキープ

ドイツ戦で出色のパフォーマンスを見せた遠藤。(C)SOCCER DIGEST

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[国際親善試合]日本 4-1 ドイツ/9月10日/フォルクスワーゲン・アレーナ

「これからの子どもたちには、『日本は次もドイツに勝てるでしょ』と思ってもらいたいし、それが普通になってほしい。高望みじゃなく、普通にドイツに勝てると思えるような試合をしたいです」

 現地9月9日夜(日本時間10日未明)のドイツ戦に向け、日本代表のキャプテン遠藤航(リバプール)は、そう語気を強めていた。30歳で欧州最高峰リーグに赴いた自分自身の真価が問われることも覚悟のうえで、背番号6は堂々とピッチに立った。

 2022年カタール・ワールドカップのグループステージ初戦でドイツと対戦した時、日本は序盤から劣勢を強いられた。今回も立ち上がりに大迫敬介(広島)を起点としたつなぎのミスなどが出て、不安定な滑り出しを強いられた。

 そのなかで、遠藤はリーダーとしてしっかりとチームを統率。中盤で激しいデュエルで鼓舞した。

「(デュエルは)リバプールに移籍してから、すごく自分に求められている部分。今回はポジションがいつもよりは高めの設定だったけど、相手が入ってきたところを潰すとか、ゴール近くにこぼれてきたところをしっかり捉えるとか、1人剥がされた時に自分がサポートできるようなポジショニングは常に意識してました」と本人も言う。

 遠藤と守田英正(スポルティング)の両ボランチの判断の速さと落ち着き、相手に寄せられても確実にマイボールにする巧みさ、そして良い距離感で日本の中盤は徐々に安定感を増し、ドイツを押し込んでいった。
 
 11分に伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)が先制点を奪い、1点を返されたものの、22分に上田綺世(フェイエノールト)が追加点をゲット。日本はより一層、優位に試合を進めていく。

 その流れを加速させたのが、遠藤がボールを奪いに来たギュンドアン(バルセロナ)を身体で抑えながらキープし、右へ展開した27分のシーン。ドイツ戦のような大一番では、こういう局面局面が勝負を左右するが、遠藤は一見、目立ちはしないものの、極めて重要な仕事を確実に遂行したのである。

「あの場面は(三笘)薫(ブライトン)からボールを受けたと思うけど、あそこでやり直してサイドチェンジを変えられればという狙いがあった。そうすればビルドアップラインを高い位置に設定できるから。

 本当はもう少し、最初は前向きに行ってそのままターンできれば理想だったんですけど、ギュンドアン寄りに身体を上手く当てながら先にボールに触れていた。あそこは一番大事な部分だし、ああいうところで勝てるか勝てないかで状況が大きく変わってくる」と遠藤自身も強調していた。その賢さと戦術眼はまさに圧巻。見る者を大いに安心させてくれた。

 だからこそ、前半は右サイドの伊東や菅原由勢(AZ)らが思い切って前に行けたに違いない。トップ下の鎌田大地(ラツィオ)も右寄りにプレーしたことで攻めに厚みが出て、早い時間帯に2点が生まれたと言っていい。

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