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新潟L・川澄奈穂美&上尾野辺めぐみが今夏の女子W杯を回顧。レジェンドが思う、なでしこジャパンの進化と課題

カテゴリ:女子サッカー

野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

2023年09月07日

「実力を出し切ってベスト8が、今の実力」

女子W杯で日本は準々決勝で敗退。目標の優勝は叶わなかったが、その戦いぶりは多くのファン・サポーターの胸を打った。(C)Getty Images

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――なでしこジャパンは準々決勝でスウェーデンに1-2で敗れ、目標の優勝には届きませんでした。

上尾野辺 結果は残念だったんですけど…。これが世界のサッカー、というか。実力が改めて分かった、というか。やっぱり、ヨーロッパのチームはレベルが高いと思いながら見ていました。 

川澄 準々決勝で彼女たちは負けたので、おそらく「もっとできた」と思うのは当然です。でも、今の日本の実力は出し切ったと思うんですよ。出し切ってベスト8が、今の実力なのだろうというのは、すごく感じました。

 それが今の日本の立ち位置だし、今の世界の強さだというところを、それはたぶん戦った選手全員が一番感じているはずです。ここから、さらに進化が必要だっていうのを痛感した大会だったのではないでしょうか。
 
 当然、すごく良い戦いをして、なでしこが世界に与えたインパクトの強さや、「良いサッカーしたね」というのは当然、評価される部分だとは思います。ただ、本気で優勝を狙うのであれば、足りない部分が見えてきた大会でもあったと感じます。
 
――足りない部分とは、どういったところでしょうか?

川澄 やっぱり、フィジカルの差を埋めるのはなかなか難しいですけど、避けては通れないと思います。あとは戦術ですね。 ヨーロッパのチームは、そこがすごく長けている。スウェーデンは、まさに日本を研究して、あの一戦に挑んだと。特に、前半は完璧と言っていいほどの内容でした。

 では、日本は、どれだけスウェーデンを解剖して、どれだけ穴を見つけて、それを突いたか。相手がどういう形でやってきて、というのを、きちんと理解して試合に挑めたかっていうところを聞かれると、やっぱりスウェーデンのほうが上手でした。

 あの一戦を見て、単純なサッカーのフィジカルや、足が速い、テクニックが上手いなどの面も、そうなのかもしれないんですけど。やっぱり世界で勝つには、したたかに、準備のところからも必要だと、すごく感じました。

上尾野辺 戦術もありますし、海外勢は身体が大きいうえに、細かいことが上手いのが強みになっている感じで。今までは、フィジカルが強いという部分があったと思うんですけど、プラスで戦術と技術がついてきたら、やっぱり強いですね。

――日本がグループステージ最終戦で4-0の勝利を収めたスペインが、最終的には優勝。イングランドに1-0で競り勝った決勝のスペインはどうでしたか?

川澄 グループステージとは全然違いましたね。両チームともグループステージ通過を決めているなかで、日本は本当に次に繋げるために100パーセントでやっていたなっていう感じなんですよ。

 スペインが100パーセントでやらなかったというのは、絶対にありません。ただ、ある程度、決勝トーナメントに向けて、手の内を見せなくてもいいという戦い方をしていたという気もします。

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