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「日本は前線で起点になれる選手が少ない」いきなり2ゴール爆発のNEC小川航基が本音で明かした“CFとしての矜持”【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2023年08月27日

「俺、この26年間、何をしていたんだろう、って思いもありますよ」

 小川に代わってCFに入ったのは、入団して間もないバス・ドストだった。

「ドスト選手は3日前から練習を一緒にしたぐらいで、いきなり試合で使われて『すげえな』と思いました。見た目は大きいからどんな選手が大体わかりますけれど、それでもお互いにあまりわかってないところもあるじゃないですか。だから普通なら練習でわかりあってから試合に出ると思うんですけど、入団してすぐ使うなんて面白い」

 そのドストは空中戦の強さを活かしてチームの2点目に関与した。元オランダ代表の巨漢CFと小川の競争は楽しみだ。

 もうひとつ小川が驚いたのは、前節のヘラクレス戦に敗れてNECが開幕2連敗を喫した後の出来事。夜中の1時ごろ、遠征バスでホームスタジアムに着くと大勢のサポーターに囲まれて外に出られなくなってしまった。

「(開幕2試合なのに)そのことがびっくりしました。スタッフ(監督、TD、主力選手)がたくさんのサポーターと話し合いました」

 NECは終盤戦で調子を落として12位に終わったものの、昨シーズンの途中までは中位から上位を狙えそうな勢いだった。さらに今シーズンは補強によって戦力が充実し、さらなる飛躍に期待がかかるが、リーグ最小予算のエクセルシオール、昇格チームのヘラクレスにまさかの連敗。しかもマイヤー監督の手堅いサッカーに対する不満が昨シーズンからくすぶっており、開幕早々サポーターの怒りが爆発してしまった。もし今回のRKC戦を落としていたら、もっと大きな騒動になっていただろう。
 
 ともかく小川はNECで好スタートを切った。

「オランダ、いいですね。人がいい。みんな親切だし、フランクだし人目を気にしない感じもある。なんかニコニコしているし。違う土地に来て奥さんもたぶん不安があったと思いますが、人が良かったので、まだ来て1か月半ですが生活面はいい感じです」

 26歳にして初の欧州挑戦。期するものがあるのでは?

「もっと早く来たかったなと思いますね。(チームメイトの)佐野航大なんてまだ19歳で羨ましいと思いますよ。俺はもう26……。『俺、この26年間、何をしていたんだろう』という思いもありますよ」

 その思いを持ちつつも過去は変えられない。

「はい。(過去を)変えることはできないけれど、でもやるべきことをやり続けた結果、ここに来ることができた。(開幕2試合)チームは負けたけれど出だしから点を取ることができました。ここからは今までの分を取り戻すよう、どんどん成長して上まで登っていきたいですね」
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