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「日本は前線で起点になれる選手が少ない」いきなり2ゴール爆発のNEC小川航基が本音で明かした“CFとしての矜持”【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2023年08月27日

名GKシレッセンのフィードを胸トラップで収めて…

リーグ戦の開幕2試合で連続ゴールを叩き出した小川。圧巻の船出となった。(C)Getty Images

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 開幕2連敗のNECは8月26日、RKCを3-0で下して今シーズン初勝利を記録した。CF小川航基は76分間プレーし、連続ゴール記録は2試合でストップしたものの、オランダに渡ってから最高のパフォーマンスを披露した。
【動画】小川航基が開幕2戦目で決めた“GKが一歩も動けない”鮮烈ミドル弾!

 RKC戦のキックオフ29秒には「PKか⁉」という競り合いのあった小川は、立ち上がりから巧みなポストプレーを繰り返し、20分には左足で強烈なミドルシュートを放つ。23分にMFマッツォンが決めた先制ゴールの攻撃の始まりは、GKシレッセンからのロングフィードを小川がしっかり胸トラップでボールを収め、粘り強くふたりの敵をかわしてCBナイティンクにつないだプレーだった。

「ああいうプレーがやっぱり大事だと思います。今の日本のサッカーがそうですが、前線で起点になれる選手はあまりいないと思うので、そういうプレーができるようになりたいです」

 その後もシレッセンのキックを小川が処理する場面が幾度かあった。

「1試合目と2試合目は(シレッセンのロングフィードと)あまり合わなくて、『もうちょっと低いボールを蹴ってくれ』と話し合って修正したんです」
 
 1試合目はCKからヘッドで決めたエクセルシオール戦(3-4)で、2試合目は相手GKが一歩も動けぬ強力な左足弾を炸裂させたヘラクレス戦(1-2)。この2ゴールでチームメイト、サポーターに自身のことを知ってもらえた。一方、前線でボールを収められなかったため、小川はより自分が処理しやすい球質のキックをシレッセンに求めたのだ。RKC戦の小川のポストプレーは見事だったが、彼の要求に応えたシレッセンの高質のキックも、さすがはオランダの名GKと唸らせるものだった。

「今日に関しては監督が求めていることが結構できました。これでゴールが決まっていれば一番良かった。でも、今日のようなプレーをし続けていれば、みんなの信頼を得ることができますし、ボールも集まってくるので、どんどんプレーが良くなっていきます。今日のようなプレーを続けるのが大事だなと思います」

 ロヒール・マイヤー監督も「今日の小川はこの3試合で一番良かった」と褒める。そこで私が「専門誌の採点は5.5でしたよ」と密告すると、指揮官は「そんな採点、くそったれだ」と口にこそしなかったが、ゼスチャーで笑い飛ばしていた。
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