敵将も堅守に舌を巻く
監督の檄で選手たちは目を覚ました。特にこの言葉で気を引き締め直したのが、山本と小泉のCBコンビだ。後半も自陣で耐える時間が長くなったが、前半とは一転して気持ちの入った守りを見せ、最後の局面でゴールを許さない。シュートを打たれたとしても山本と小泉が身体を投げ出して防ぎ、0−1の状況を死守した。
すると、ピンチを凌いだ直後の後半22分に決定機が訪れる。右CKを得ると、10番を背負うMF芝田玲(3年)がゴール前に精度の高いボールを蹴り込む。中央に走り込んできた小泉が完璧なタイミングで合わせ、ヘディングで同点ゴールをねじ込んだ。
こうなれば、青森山田のペースだ。気合の入った守りで相手を飲み込むと、同24分に迎えたピンチも3連続でシュートをブロックして相手に勝ち越し点を与えない。勢いに乗ると、後半32分にMF杉本英誉(3年)の右クロスから、MF川原良介(3年)が頭で決めて逆転に成功する。
残り時間も集中力を切らさずに相手の攻撃をはね返す。後半40分に再びピンチを迎えたが、小泉がゴールライン上でシュートをクリア。こぼれ球を相手に詰められたものの、GKの鈴木将永(3年)が阻止して事なきを得る。
指揮官の檄で目を覚ました青森山田が勝点3を掴み、前半戦を最高の形で終えた。
すると、ピンチを凌いだ直後の後半22分に決定機が訪れる。右CKを得ると、10番を背負うMF芝田玲(3年)がゴール前に精度の高いボールを蹴り込む。中央に走り込んできた小泉が完璧なタイミングで合わせ、ヘディングで同点ゴールをねじ込んだ。
こうなれば、青森山田のペースだ。気合の入った守りで相手を飲み込むと、同24分に迎えたピンチも3連続でシュートをブロックして相手に勝ち越し点を与えない。勢いに乗ると、後半32分にMF杉本英誉(3年)の右クロスから、MF川原良介(3年)が頭で決めて逆転に成功する。
残り時間も集中力を切らさずに相手の攻撃をはね返す。後半40分に再びピンチを迎えたが、小泉がゴールライン上でシュートをクリア。こぼれ球を相手に詰められたものの、GKの鈴木将永(3年)が阻止して事なきを得る。
指揮官の檄で目を覚ました青森山田が勝点3を掴み、前半戦を最高の形で終えた。
終わってみれば、2−1の逆転勝利。青森山田の強さは揺るがなかった。シュートに持ち込まれるシーンが多かったのは反省材料だが、最後の局面で身体を投げ打って守れるのはチームの強み。ただ、気持ちだけで全てを修正したわけではない。メンタル面に加え、やるべきことを徹底した。
「後半の入りも良くなかったけど、改善するために攻撃的な守備をしようと話した」(小泉)
相手の攻撃を受け止めるのではなく、自分たちから仕掛けていく。アグレッシブな姿勢を取り戻し、球際では厳しく詰め、まずは身体をぶつけて相手の自由を奪うプレーを心がけた。そのうえでゴールを隠し、ゴールライン上にもカバーに入る。今までやってきたことを再確認しながら、冷静にプレーしたからこそ、後半にあれだけの守備ができたのだ。
敵将の山田耕介監督も青森山田の守備に舌を巻いた。
「シュートブロックができるのが青森山田の強さでしょう」
CBコンビを中心に堅守を取り戻した青森山田。一昨年は松木玖生(現・FC東京)といったタレントを擁して三冠を果たしたが、今季のチームの完成度は引けを取らない。2年ぶりのインターハイ制覇に向け、仕上がりは上々。新生・青森山田が新たな歴史を作れるか注目だ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【出場校一覧】2023年度インターハイの代表校を総チェック!
「次は日本に勝つ!」U-17韓国代表の主将は“不可解ジャッジ”を完敗の言い訳にせず!「僕たちは持続性に欠けていた」
「意図的な編集で削除した」U-17アジア杯決勝で日本に惨敗の韓国、“疑惑のシーン”抜きのAFCハイライトに母国メディアが怒り!「誤審を認めないという意志だ」
「後半の入りも良くなかったけど、改善するために攻撃的な守備をしようと話した」(小泉)
相手の攻撃を受け止めるのではなく、自分たちから仕掛けていく。アグレッシブな姿勢を取り戻し、球際では厳しく詰め、まずは身体をぶつけて相手の自由を奪うプレーを心がけた。そのうえでゴールを隠し、ゴールライン上にもカバーに入る。今までやってきたことを再確認しながら、冷静にプレーしたからこそ、後半にあれだけの守備ができたのだ。
敵将の山田耕介監督も青森山田の守備に舌を巻いた。
「シュートブロックができるのが青森山田の強さでしょう」
CBコンビを中心に堅守を取り戻した青森山田。一昨年は松木玖生(現・FC東京)といったタレントを擁して三冠を果たしたが、今季のチームの完成度は引けを取らない。2年ぶりのインターハイ制覇に向け、仕上がりは上々。新生・青森山田が新たな歴史を作れるか注目だ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【出場校一覧】2023年度インターハイの代表校を総チェック!
「次は日本に勝つ!」U-17韓国代表の主将は“不可解ジャッジ”を完敗の言い訳にせず!「僕たちは持続性に欠けていた」
「意図的な編集で削除した」U-17アジア杯決勝で日本に惨敗の韓国、“疑惑のシーン”抜きのAFCハイライトに母国メディアが怒り!「誤審を認めないという意志だ」