「小5くらいの時から、古武術の動きをサッカーに生かしていました」
神田はただ身体が強いだけではない。そこにはしなやかさと軽やかさ、そしていざというときの馬力がある。フィジカルコンタクトで真っ向からぶつかり合ったと思えば、コンタクトに行った瞬間に相手のバランスを崩しながら自分はその力を利用して前に出たり、相手のコンタクトを利用してすり抜けたり、入れ替わったりしている。
その身体の動かし方、相手とのコンタクトの仕方は古武術や合気道に似ていた。筆者が感じた『あること』とは古武術、合気道だった。
それが事実かどうか確かめるために飛龍戦の後に話を聞くと、神田はやはり古武術をサッカーに取り入れていた。
「小5くらいの時から、相手のどこを触ったら相手が動けなくなるとか、相手が前屈みになるから、その瞬間にすり抜けるとか、古武術の動きをサッカーに生かしていました。最初はよくわからないままやっていたのですが、例えば相手の両足の間に自分の足を置くことで、相手がちょっとでも足を出してきたら、少しのフィジカルコンタクトで相手が倒れるなど、サッカーにプラスになる部分が多かった。サッカーに使えると思ったので、やり続けていました」
神田が小学生の時、古武術に精通する人物が、月に一回ほどのペースでチームに身体の使い方を教えにきていた。「月1じゃ体得できない」と感じた神田は、個別に通うようになったという。
プロでも林大地(シント=トロイデン)が取り入れるなど、古武術の相手のバランスを崩す動きや、相手の力を活用する動きはサッカーの動きとの親和性が高い。それを神田も感じたからこそ、古武術を通してフィジカルコンタクトの仕方や、抜け出し方、間合いの作り方からその間合いの消し方まで、しっかりと実際のFWの動きにリンクさせながら体得していった。だから、他の選手にはない独特のフィジカルコントロールを持つストライカーとしてメキメキと成長をしていったのだった。
その身体の動かし方、相手とのコンタクトの仕方は古武術や合気道に似ていた。筆者が感じた『あること』とは古武術、合気道だった。
それが事実かどうか確かめるために飛龍戦の後に話を聞くと、神田はやはり古武術をサッカーに取り入れていた。
「小5くらいの時から、相手のどこを触ったら相手が動けなくなるとか、相手が前屈みになるから、その瞬間にすり抜けるとか、古武術の動きをサッカーに生かしていました。最初はよくわからないままやっていたのですが、例えば相手の両足の間に自分の足を置くことで、相手がちょっとでも足を出してきたら、少しのフィジカルコンタクトで相手が倒れるなど、サッカーにプラスになる部分が多かった。サッカーに使えると思ったので、やり続けていました」
神田が小学生の時、古武術に精通する人物が、月に一回ほどのペースでチームに身体の使い方を教えにきていた。「月1じゃ体得できない」と感じた神田は、個別に通うようになったという。
プロでも林大地(シント=トロイデン)が取り入れるなど、古武術の相手のバランスを崩す動きや、相手の力を活用する動きはサッカーの動きとの親和性が高い。それを神田も感じたからこそ、古武術を通してフィジカルコンタクトの仕方や、抜け出し方、間合いの作り方からその間合いの消し方まで、しっかりと実際のFWの動きにリンクさせながら体得していった。だから、他の選手にはない独特のフィジカルコントロールを持つストライカーとしてメキメキと成長をしていったのだった。
「この身体の動きを活用して、スペースのないところに潜り込んだり、ロングボールをヘッドではなく胸などで収めたりすることができたら、僕としても、チームとしても大きなチャンスになると思うので、そこにこだわって練習をしてきました」
清水桜が丘戦での同点弾は、まさにその練習の成果が如実に現れたシーンだった。創意工夫で今のプレースタイルを獲得し、覚醒の時を迎えようとしている神田。最後に理想のストライカー像を聞いてみた。
「ボールを積極的に受けることを意識していて、常にゴールを狙うポジションを取る。身体の使い方、相手の力の活用をもっと研ぎ澄ませて、苦しい時に必ず点が取れるFWになりたいです」
古武術が日本古来、脈々と受け継がれ、磨かれていったように、神田も自分の才能をコツコツと磨いて進化させていく。まだまだ理想のストライカーになっていく道の途中に過ぎない。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
【選手権PHOTO】堀北・ガッキー・広瀬姉妹! 初代から最新18代目の凛美まで「歴代応援マネージャー」を一挙公開!
【画像】帝京、国見、鹿実、市船… 強豪校別 歴代ベストイレブン!
清水桜が丘戦での同点弾は、まさにその練習の成果が如実に現れたシーンだった。創意工夫で今のプレースタイルを獲得し、覚醒の時を迎えようとしている神田。最後に理想のストライカー像を聞いてみた。
「ボールを積極的に受けることを意識していて、常にゴールを狙うポジションを取る。身体の使い方、相手の力の活用をもっと研ぎ澄ませて、苦しい時に必ず点が取れるFWになりたいです」
古武術が日本古来、脈々と受け継がれ、磨かれていったように、神田も自分の才能をコツコツと磨いて進化させていく。まだまだ理想のストライカーになっていく道の途中に過ぎない。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
【選手権PHOTO】堀北・ガッキー・広瀬姉妹! 初代から最新18代目の凛美まで「歴代応援マネージャー」を一挙公開!
【画像】帝京、国見、鹿実、市船… 強豪校別 歴代ベストイレブン!