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【Jリーグ】ブンデスリーガ1部から都落ち? ”24歳のルーキー”長澤がJ2を新天地に選んだ理由

カテゴリ:Jリーグ

遠藤孝輔

2015年12月21日

いわゆる”器用貧乏”が足を引っ張ったが、能力に疑いの余地はない。

基本技術や戦術理解度は高いが、ケルンのシュテーガー監督は「高い位置へとボールを持ち運ぶ能力を磨かなければならない」と指摘していた。 (C)Getty Images

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 ペーター・シュテーガー監督からの信頼を掴んだ長澤は、続く33節のマインツ戦、最終節のヴォルフスブルク戦もスタメン出場。その2試合ではゴールに直結する仕事をこなせなかったが、2年連続でレギュラーとしてシーズン終了を迎え、3年目の飛躍に期待を抱かせた。プレシーズンキャンプに臨むにあたり、本人も自身のツイッターで「(15-16シーズンは)勝負の年」と呟いていたほどだ。
 
 しかし、今年7月に手強いライバルが出現する。同じ左サイドハーフを主戦場とするアタッカー、レオナルド・ビッテンコートが4年契約で入団したのだ。ボールコントロールやキープ力に秀でる自身とは異なり、単独での局面打開を持ち味とするドリブラーの加入に伴い、長澤は再びスタメンの座を争う選手のひとりとなった。
 
 プレシーズンマッチではセントラルMFとしての可能性も試された。もっとも、そのポジションにはキャプテンのマティアス・レーマンを筆頭に、屈強なケビン・フォクト、有望株のヤニック・ゲアハルトというスペシャリストが存在するため、あくまでバックアッパーとしての有用性の有無をチェックされたに過ぎなかった。
 
 そのテストからも窺えるとおり、長澤は中盤のあらゆるポジションに対応できるマルチロールだ。トラップやパスといった基本技術と戦術理解力が高いうえ、ハードワークを厭わない献身性を兼備する。だが、サイドアタッカーとしては突破力が、セントラルMFとしては守備力がやや物足りない。実際、シュテーガー監督は「高い位置へとボールを持ち運ぶ能力を磨かなければならない」と指摘していた。
 
 その弱みを克服できていれば、ビッテンコートとの定位置争いで遅れを取らなかったかもしれない。いずれにせよ、ドイツでの経験を活かすも殺すも自分次第。いわゆる出戻りではなく、初めてチャレンジするJリーグでどんなパフォーマンスを見せるか。稀有なキャリアを持つ“24歳のルーキー”に注目が集まりそうだ。

取材・文:遠藤孝輔
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