いまや高額の移籍金収益が見込める人気銘柄に。

6試合連続得点中と波に乗るルーカス(右端)を牽引車に快進撃を続けるデポルティボ。この勢いをキープできれば、残留はもちろんEL出場権獲得(6位以内)も夢ではない。(C)Getty Images
バルサの組み立てはCBのハビエル・マスチェラーノとジェラール・ピケ、そしてその1~2メートル前に陣取るブスケッツから始まる。この試合でデポルティボはそのブスケッツへのプレスを最優先事項として実践。普段はほとんどパスミスを犯さないこのアンカーのミスを誘発し、貴重な得点につなげた。
また試合前の1週間、デポルティボはビハインドを負った際のシミュレーションも練習に組み込んだという。これが奏功したのだろう。2点を先取されてからもリズムを失わず、同点劇を演じてみせた。
いまやクラブに高額の移籍金収益をもたらしうる選手へと成長を遂げ、ホームタウンのラコルーニャで“黄金の男”と呼ばれるルーカス。ここ数年はリオネル・メッシとクリスチアーノ・ロナウドによる一騎討ちが続き、ファンが辟易していたピチーチ(得点王)争いに、新鮮な風を吹き込んでいる。
文:豊福晋
【著者プロフィール】
豊福晋/1979年、福岡県生まれ。2001年のミラノ留学を経て、フリーで取材・執筆活動を開始。イタリア、スコットランドと拠点を移し、09年夏からはスペインのバルセロナに在住。リーガ・エスパニョーラを中心に、4か国語を操る語学力を活かして欧州フットボールシーンを幅広く、ディープに掘り下げている。独自の視点から紡ぐ、軽妙でいて深みのある筆致に定評がある。
また試合前の1週間、デポルティボはビハインドを負った際のシミュレーションも練習に組み込んだという。これが奏功したのだろう。2点を先取されてからもリズムを失わず、同点劇を演じてみせた。
いまやクラブに高額の移籍金収益をもたらしうる選手へと成長を遂げ、ホームタウンのラコルーニャで“黄金の男”と呼ばれるルーカス。ここ数年はリオネル・メッシとクリスチアーノ・ロナウドによる一騎討ちが続き、ファンが辟易していたピチーチ(得点王)争いに、新鮮な風を吹き込んでいる。
文:豊福晋
【著者プロフィール】
豊福晋/1979年、福岡県生まれ。2001年のミラノ留学を経て、フリーで取材・執筆活動を開始。イタリア、スコットランドと拠点を移し、09年夏からはスペインのバルセロナに在住。リーガ・エスパニョーラを中心に、4か国語を操る語学力を活かして欧州フットボールシーンを幅広く、ディープに掘り下げている。独自の視点から紡ぐ、軽妙でいて深みのある筆致に定評がある。